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国の補助金は12月31日まで使える——これは正しくありません|9月30日で2つの制度が終わった今、10月から先に来る締切は「11月16日の予約」です【東北・2026年版】

国の補助金は9月30日で2つ終了|次は11月16日の予約締切

国の住宅向け補助金は、12月31日まで使える——これは正しくありません。

たしかに公式サイトには「遅くとも2026年12月31日まで」と書かれています。ただ、それは交付申請の期限です。その手前に予約の期限(11月16日)があります。そして交付申請は、多くの場合工事が終わってからでないと出せません。

東北では、12月に入ると屋外の工事が雪で止まる日が出てきます。「12月31日まで」を工事の締切だと読むと、実際には間に合わない家が出てきます。

先に結論
2026年9月30日で、国の2つの制度(みらいエコ住宅の注文住宅・ZEH水準/戸建て住宅充電用コンセント)の受付が終わりました。
残っているのは住宅省エネ2026キャンペーンの3事業で、予約は11月16日まで、交付申請は12月31日までです。
給湯省エネ2026の交付申請は、工事の引渡し(または給湯器の利用開始)のあとでないと出せません。
東北の冬の工期を考えると、10月のうちに契約と着工の日程を決めた家から間に合います。

この記事では、2026年10月1日に国・県の公式サイトで確かめた内容をもとに、「何が終わって、何が残っていて、残っているものの本当の締切はいつか」を整理します。9月下旬に書いた10月に締まる補助金のカレンダー(記事118)の、答え合わせの回です。

スレート屋根の片面に設置した太陽光パネルを上から見た様子。背景に山と畑

▲ 当社施工事例:スレート屋根に載せた太陽光パネル

9月30日までに終わった国の制度は4つです

まず、2026年度の国の制度で「もう申請できないもの」を並べます。9月30日に2つ増えて、4つになりました。

制度 受付が終わった日 公式サイトの表示(10月1日確認)
家庭用蓄電システム導入支援事業(DR補助金・SII) 2026年5月29日 「公募は終了しました」「公募の再開を行う予定はありません」
V2H充放電設備・外部給電器補助金(令和7年度補正・次世代自動車振興センター) 2026年8月27日到着分まで 「申請受付を8月27日に終了しました」
戸建て住宅充電用コンセント補助金(令和7年度補正・次世代自動車振興センター) 2026年9月30日17時 交付申請期間は3月31日17時〜9月30日17時
みらいエコ住宅2026事業(注文住宅の新築・ZEH水準住宅に限る) 2026年9月30日 交付申請は「遅くとも2026年9月30日まで」、予約は8月17日まで

太陽光・蓄電池そのものに出る国の補助金は、2026年度はもう残っていません。DR補助金は、公式サイトに「公募の再開を行う予定はありません」とはっきり書かれています。

充電コンセントの補助金は、次の募集があるかどうかの案内を、10月1日時点の公式サイトでは見つけられませんでした。V2Hと同じく、次の予算が決まるまでは「無い」と考えて計画するのが安全です。

EVの車両そのものの補助金(CEV補助金)は、まだ受付中です。ただし次世代自動車振興センターは、受付の終了見込みを「令和8年12月上旬〜12月下旬目処」と公表しています(9月4日)。車の登録と申請の順番はEV補助金の記事(記事108)に書きました。


残っているのは住宅省エネ2026の3事業。9月30日時点の充当率

国の制度で残っているのは、住宅の断熱や給湯器の効率に対して出る住宅省エネ2026キャンペーンの3事業です。公式サイトは毎日午前0時時点の「予算に対する補助金申請額の割合」を公表しています。

事業 主な対象 9月30日午前0時時点 9月2日時点(参考)
みらいエコ住宅2026(GX志向型住宅) 新築 60% 54%
みらいエコ住宅2026(長期優良住宅・ZEH水準住宅) 新築 35% 27%
みらいエコ住宅2026(リフォーム) 断熱改修など 8% 5%
先進的窓リノベ2026 窓・ドアの断熱改修 26% 21%
給湯省エネ2026 エコキュートなどの高効率給湯器 47% 41%
賃貸集合給湯省エネ2026 賃貸集合住宅の給湯器 49% 38%

9月2日からの約1か月で進んだのは、3〜11ポイントです。このペースなら、12月31日より前に100%に届く事業は多くないように見えます。

ただし、これは「予算の心配はいらない」という意味ではありません。国の蓄電池の補助金は、2026年3月24日に始まって5月29日に予算に達しました。締め切りの前に一気に申請が集まることはあり得ます。公式サイトも「締切は予算上限に応じて公表します」と書いています。

充当率は「残りの割合」ではありません
公表されている数字は、提出された交付申請と予約の総額です(審査中を含む)。
給湯省エネ2026の47%は「あと53%ぶん申請できる」という意味で、今日の申請が通る保証ではありません。


「12月31日まで」の手前に、11月16日の予約締切があります

残っている3事業は、どれも締切が2段になっています。

事業 交付申請の予約 交付申請
みらいエコ住宅2026(ZEH水準以外の新築・リフォーム) 遅くとも2026年11月16日 遅くとも2026年12月31日
先進的窓リノベ2026 遅くとも2026年11月16日 遅くとも2026年12月31日
給湯省エネ2026 遅くとも2026年11月16日 遅くとも2026年12月31日

どちらも「予算上限に達した場合は、その時点まで」です。

「予約」は、工事が終わる前に予算の枠を押さえておく手続きです。申請するのは施主ではなく、国に登録した事業者(施工会社)です。予約をしていない家は、12月31日までに工事を終えて交付申請を出すしかありません。

給湯省エネ2026は「引渡しのあと」でないと交付申請できない

エコキュートの交換で使う給湯省エネ2026事業は、いつから予約・交付申請ができるかを、住宅の種類ごとに決めています。既存の住宅(リフォーム)の場合はこうです。

着工日:給湯器(1台目)の設置開始日
予約が可能になる時期:契約工事全体の着手日以降
交付申請が可能になる時期:工事の引渡し、または共同事業者による給湯器の利用開始の、いずれか早い方以降
(給湯省エネ2026事業 公式サイト「事業概要」より要約)

つまり、予約は工事を始めてから、交付申請は工事が終わってからです。契約書に判を押しただけでは、どちらも出せません。

そのうえで、着工の条件もあります。工事請負契約は着工日より前でなければならず、着工は2025年11月28日以降が対象です。契約より先に工事を始めた分は、対象から外れます。対象から外れる条件は給湯省エネ2026の対象外になる5つの条件(記事129)にまとめています。

東北の冬に当てはめると、10月が分かれ目です

12月31日の交付申請に間に合わせるには、12月中に引渡しまで終わっている必要があります。

エコキュートの交換そのものは、多くの場合1日で終わります。それでも、東北の12月は次のことが重なります。

  • 雪が積もると、基礎の据え付けや配管の保温工事ができない日が出る
  • 年末は機器の手配や工事の予約が混みあい、希望の日に入れないことがある
  • 寒冷地仕様・薄型・大容量など、在庫の少ない機種ほど納期が読めない

11月16日までに着工して予約を入れておけば、予算の枠は先に押さえられます。そこから逆算すると、10月のうちに見積もりと機種を決め、11月の前半に着工日を置くのが、いちばん取りこぼしの少ない順番です。

10月に決めておくこと
機種と容量(寒冷地仕様かどうか)
工事請負契約の日と、着工日(契約が先)
施工会社が給湯省エネ事業者に登録しているか


東北4県の県の制度は、10月1日時点でこうなっています

国の太陽光・蓄電池の補助金が無くなったいま、設備そのものに出る補助金は、県と市町村にしか残っていません。東北4県の県の制度を、10月1日にそれぞれの公式サイトで確かめました。

県 制度 10月1日時点の状況 期限
宮城県 スマートエネルギー住宅普及促進事業(二次募集) 受付中(9月28日開始・申込額は予算の24.5%) 10月9日17時必着。対象は基準日6月1日〜9月30日の設備
山形県 住宅用太陽光発電設備(自家消費型)導入事業費補助金 「申請受付中です」(9月24日更新) 受付は令和9年1月15日まで、実績報告は令和9年2月26日まで
福島県 住宅用太陽光発電設備等導入支援補助金 募集中(先着順) 令和9年3月12日17時必着。予算超過で期間内でも締切
岩手県 いわて省エネルギー住宅建設推進事業費補助金(新築のみ) 8月末時点で募集19戸に対し申請受付9戸 12月4日まで。予算額に達したら前倒しで停止

ここで気をつけたいのが宮城県です。二次募集は、9月30日までに太陽光の電力受給が始まった/蓄電池・V2Hの引渡しが終わった設備が対象です。10月に入ってから工事が終わる家は、二次ではなく三次募集(11月24日〜12月4日、基準日10月1日〜11月30日)に回ります。二次募集の申込額は、申込先の宮城県建築住宅センターの公表で予算1億3,645万8千円の24.5%でした(10月1日確認)。基準日の考え方は宮城県の二次募集の記事(記事114)に書きました。

岩手県は、新築向けの制度で、受付期間より戸数で閉じる可能性があります。8月末の時点で19戸中9戸が埋まっていました。岩手で新築を計画中の方は、県の公表する申請状況を毎月見てください。

市町村の制度は、県よりも数が多く、閉じるのも早い傾向があります。全市町村の一覧は東北4県の補助金まとめ(記事33)にあります。当社が運営する「ソラカルテ」の補助金検索でも、県と市町村の制度を建築地で絞り込めます。


「補助金が終わったので、今月中に」と言われたら

制度が終わった直後は、営業の言い方が変わる時期でもあります。当社がよく耳にするのは、次のような言い方です。

  • 「国の補助金が終わったので、そのぶん今月中なら値引きします」
  • 「来年は補助金がもっと減るので、今のうちに」
  • 「まだ国の蓄電池の補助金が使える枠があります」

3つ目は、2026年度については事実と違います。国の蓄電池の補助金(DR補助金)は5月29日に終わっていて、公式サイトに「公募の再開を行う予定はありません」と書かれています。V2Hも8月27日で終わりました。

1つ目・2つ目は、うそとは言い切れません。ただ、来年の補助金がどうなるかは、まだ誰にも分かりません。国の来年度の予算は、これから決まります。「減る」とも「増える」とも、いま断言できる人はいないはずです。

その場で決めないための確認
「使える」と言われた補助金の名前を聞き、公式サイトで受付中かを自分で見る。
値引きの根拠が「補助金の代わり」なら、補助金を引く前の見積もりの金額を確かめる。
「今月中」の理由が、工期や予約の締切(11月16日)なのか、営業の都合なのかを聞く。

工期や予約の締切が理由なら、それは急ぐ意味のある「今月中」です。営業の都合だけなら、1週間待っても損はしません。補助金は、無理に間に合わせるものではなく、間に合う家が使うものです。

見積もりの金額が妥当かどうかは、当社が運営する「ソラカルテ」の見積書AI診断で、相談の前に確かめられます。

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ブロック塀の上に設置された大型の角型貯湯タンクとヒートポンプユニット

▲ 当社施工事例:屋外に設置したエコキュート


来年度の補助金を待つか、今年つけるか

国の太陽光・蓄電池の補助金が無くなったいま、「来年度の補助金を待ってからつけたい」というご相談も増えています。

待つこと自体は、ひとつの判断です。ただ、東北では次の2つを先に考えておいてください。

1. 春に始まる補助金は、春に工事できる家から埋まります 2026年度の国の蓄電池の補助金は、3月24日に始まって約2か月で終わりました。雪が解けて工事ができるようになる4月には、すでに半分以上が進んでいる、ということもあり得ます。「来年の補助金」を狙うなら、冬のうちに見積もりと機種を決めておくことになります。

2. 県と市町村の制度は、年度をまたいで続くとは限りません 山形県の自家消費型太陽光は「令和8年度新規事業」です。福島県も岩手県も、制度の中身は年度ごとに決まります。今年あった制度が来年も同じ条件で続く保証はありません。

待つ場合も、今年つける場合も、決めるのは「工事がいつ終わるか」からです。補助金の締切から逆算するのではなく、工事の日程を先に決めて、その日程で使える制度を探すほうが、取りこぼしが少なくなります。国と自治体の補助金を両方使えるかどうかは、国と市町村の併用可否(記事102)で確かめてください。


よくある質問

Q1. 11月16日を過ぎたら、給湯省エネ2026はもう使えませんか。

A. 予約ができなくなるだけで、交付申請は12月31日まで出せます(予算上限に達した場合はその時点まで)。ただし交付申請は、工事の引渡しか給湯器の利用開始のあとです。11月17日以降に動く場合は、12月中に工事を終える日程が組めるかを、施工会社と先に確認してください。

Q2. 9月30日までに充電コンセントを工事してしまいました。補助金は申請できますか。

A. 戸建て住宅充電用コンセント補助金は、交付決定の日以降に発注・工事をする決まりで、交付申請の受付も9月30日17時で終わっています。交付決定の前に工事をした分は、対象になりません。すでに申請していて交付決定を受けた方は、実績報告の締切(2027年1月29日)に間に合うように進めてください。

Q3. 太陽光と蓄電池に使える補助金は、もう何も残っていませんか。

A. 国の制度は2026年度分は残っていませんが、県と市町村の制度は残っています。山形県(令和9年1月15日まで)・福島県(令和9年3月12日まで)は受付中で、宮城県は三次募集(11月24日〜12月4日)があります。市町村は制度ごとに窓が違うので、建築地の市町村の公式ページで「いま申請できるか」を確かめてください。


まとめ

  • 2026年9月30日で、国のみらいエコ住宅2026(注文住宅・ZEH水準)と戸建て住宅充電用コンセント補助金の受付が終わった。蓄電池のDR補助金(5月29日)・V2H(8月27日)と合わせて、太陽光・蓄電池そのものに出る国の補助金は2026年度は残っていない
  • 残るのは住宅省エネ2026の3事業。9月30日時点の充当率はGX志向型60%・長期優良/ZEH水準35%・リフォーム8%・窓26%・給湯47%
  • 3事業とも予約は11月16日まで、交付申請は12月31日まで。給湯省エネ2026の交付申請は工事の引渡しのあと
  • 東北の冬の工期を考えると、10月のうちに機種・契約日・着工日を決める家が間に合う
  • 県の制度は宮城(二次は10月9日まで・三次は11月24日〜)・山形(令和9年1月15日まで)・福島(令和9年3月12日まで)・岩手(新築のみ・12月4日まで)
  • 「今月中に」と言われたら、理由が工期・予約の締切なのか、営業の都合なのかを聞く

補助金は、制度の名前ではなく「自分の工事がいつ終わるか」で選ぶと、取りこぼしが少なくなります。

※本記事は2026年10月1日時点で各公式サイトが公開している情報にもとづいています。予算充当率は2026年9月30日午前0時時点の数字です。国の制度は予算上限に達すると期日の前でも受付が終わり、県・市町村の制度は予算や戸数で前倒しに終わることがあります。申請の前に必ず各公式サイトで最新の状況をご確認ください。

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出典

監修・執筆:株式会社ファナス 代表取締役 不藤政次|宮城県・福島県・山形県・岩手県・秋田県・青森県・新潟県の各市町村で太陽光発電・蓄電池・V2H・エコキュートを施工販売。無料相談はこちら

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