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今年EVを買う予定の方へ|国のEV補助金は12月に受付が終わる見込み、自宅の充電コンセント補助(上限5万円)は9月30日17時まで——納車・登録・申請の順番と、東北で冬をまたぐときの落とし穴【2026年版】

EV補助金は12月終了見込み・充電コンセント補助は9月30日まで

先に結論
国のEV補助金(車両)は、2026年12月上旬〜12月下旬に受付が終わる見込みです(次世代自動車振興センター 9月4日公表)。
自宅の充電コンセントの補助(上限5万円)は、9月30日17時で申請が締まります。交付決定の前に発注・工事をすると対象外です。
車両の補助金は「登録してから」申請します。提出期限は原則、登録日から1か月。交付決定まで3〜4か月かかっています。
2027年1月1日以降の登録は、補助額が下がる車種があります(例:日産リーフ129万円→100万円)。東北の冬の納車は、この日付をまたぎます。

今年EVを買う予定の方へ。

補助金の話を先にします。EVにかかわる国の補助金は、いま3つが別々の状態にあります。車両の補助金は「12月に終わる見込み」、自宅の充電コンセントの補助は「9月30日17時まで」、V2H機器の補助は「8月27日で終了済み」です。同じ「EVの補助金」でも、締まる時期も、申請の順番も、まったく違います。

この記事は、次世代自動車振興センター(以下センター)の公式資料だけを根拠に、「いつまでに、どの順番で、何をするか」を整理したものです。あわせて、東北で冬をまたいで納車になるときに起きる、日付の落とし穴を書きます。

3つの補助金は、いま別々の状態にあります

まず現在地を表にします。2026年9月16日時点でセンターのサイトに出ている内容です。

補助金 状態 期限・条件
CEV補助金(車両) 令和7年度補正 受付中 終了見込み時期「令和8年12月上旬〜12月下旬目処」(9月4日公表)。先着順で、予算に達した日の前日で受付終了
戸建て住宅充電用コンセント補助金 令和7年度補正 受付中 交付申請期間は2026年3月31日17時〜9月30日17時。予算超過が見込まれれば期間中でも終了
V2H充放電設備・外部給電器補助金 令和7年度補正 終了 2026年8月27日到着分で受付終了(8月28日告知)。次回募集の有無は未公表

車両の補助金の予算は「約1,100億円」(センターのよくある質問)で、締切は日付ではなく予算で決まります。「12月上旬〜下旬」は見込みであって、センターは「今後の申請状況により、前後する可能性があります」と書いています。

注意
「12月まで大丈夫」と読まないでください。
締まるのは「予算額に達した日の前日」で、その日は事前に分かりません。
見込み時期は今後も更新される、とセンターが明記しています。

V2Hを考えていた方は、V2Hが向く家の条件(記事100)に書いたとおり、機器側の補助金はもうありません。この記事では車両と充電コンセントの2つを扱います。


車両の補助金は「登録してから」申請します

ここが、家の設備の補助金といちばん違うところです。太陽光や蓄電池の自治体補助は「契約の前に申請」が多いのですが、車両のCEV補助金は「登録(届出)が済んでから」申請します。センターの応募要領に「対象車両の登録後の申請となります」と明記されています。

流れは次のとおりです。

  1. 販売店と契約し、車両の登録(ナンバー取得)が済む
  2. 車両代金の支払い手続き(現金・クレジット契約・リース契約)が完了する
  3. 交付申請書を提出する(納車前でも、登録と支払い手続きが済んでいれば申請できます
  4. センターが到着順に審査し、交付決定・振込

提出期限は「登録日」を起点に決まります。2026年5月1日以降の登録車は、次の2通りです。

支払い手続きの状況 提出期限(消印有効)
登録日までに支払い手続き(クレジット・リース契約の締結を含む)が完了している 登録日から1か月(例:5月8日登録→6月7日)
登録日より後に支払いが完了した(代金の一部を支払った、下取車を引き渡した、など) 登録日の翌々月の末日(例:5月8日登録→7月31日)

「1か月」は短いです。納車を待つ間に書類をそろえないと、登録から1か月はすぐに過ぎます。しかも「最終期限(別途設定)」はセンター必着なので、受付終了の直前に登録した車は、消印ではなく到着で判定されます。

もう1つ、時間がかかる側の数字があります。センターは8月6日に「申請書類の到着から交付決定までの期間は概ね3か月〜4か月程度」と告知しました。9月に申請した車の交付決定は、年明けになる計算です。補助金を車両代金の一部として当てにしている場合、その分は先に自分で払っておく必要があります。

申請できる人・できない条件

  • 新車新規登録の自家用に限ります。中古車・事業用は対象外
  • 申請者・車両所有者・車検証の使用者が一致していること(所有権留保付きの購入、リースなどは例外あり)
  • リース車両はすべて「使用者申請」(借りる人が申請)
  • 国の他の補助金との重複は不可。地方公共団体の補助金とは重複して申請できます
  • 手形での購入は不受理

「地方公共団体の補助金とは重複できる」は、国の側の答えです。自治体の側が国の補助を受けていないことを要件にしている例があるのは、国と自治体の併用可否(記事102)に書いたとおりで、EVでも同じ確認が要ります。お住まいの自治体の制度は、当社が運営するサイト「ソラカルテ」の補助金検索で市町村ごとに確認できます。


補助額は「車両コード」ごとに決まり、2027年1月1日以降の登録で下がる車種があります

補助額は、車種・グレード・型式ごとに「車両コード」が振られた一覧表で決まります。一覧表は登録日の期間で3つに分かれていて、いま使うのは「③ 令和8年4月1日以降の登録分」(2026年9月15日現在の版)です。

この表には、「登録日:R8.4.1〜R8.12.31」と「登録日:R9.1.1以降」の2つの列があります。同じ車でも、登録日が2027年1月1日をまたぐと補助額が変わる車種があるということです。東北の読者に関係が深そうな車種を、一覧表からそのまま引きます。

車種(メーカー) 登録日 2026年4月1日〜12月31日 登録日 2027年1月1日以降
日産 リーフ(B5・B7の各グレード) 129万円 100万円
日産 アリア(B6・B9の主なグレード) 129万円 100万円
日産 サクラ(S・X・G) 58万円 58万円
三菱 eKクロス EV(P・G) 57.4万円 57.4万円
トヨタ bZ4X(Z・G) 130万円 130万円
ホンダ N-VAN e:(各グレード) 58万円 58万円
三菱 アウトランダー PHEV(P Executive Package など) 84万円 84万円
トヨタ プリウス PHEV(G・Z) 85万円 85万円

※単位は一覧表の「千円」を万円に直したものです。同じ車名でもグレード・類別で車両コードが分かれ、金額が違う行があります。メーカー希望小売価格(税抜)が840万円以上の車両は0.8を乗じた額で記載されています。必ず販売店で車両コードを確認してください。

ここで、東北の実務に直結する話になります。

東北の冬の納車は、この日付をまたぎます
いま契約して、年内に登録できるかどうかは、車種の納期しだいです。
登録が2027年1月1日以降になると、リーフ・アリアは補助額が29万円下がります(一覧表の2列の差)。
一方で、受付そのものが12月に終わる見込みなので、「1月に登録して申請する」ができるかどうかも分かりません。
販売店に聞くのは「登録日はいつになるか」「その登録日の列の補助額はいくらか」の2つです。

「12月に受付が終わる見込み」と「1月から補助額が変わる」は、別の決まりです。前者は予算で動き、後者は登録日で決まります。両方を同時に見ないと、見積書の「補助金を引いた価格」が読めません。


自宅の充電コンセント補助は9月30日17時まで。交付決定の前に工事をしたら対象外です

EVを買うと、自宅の駐車場に200Vの充電用コンセントを付けることになります。この工事には「戸建て住宅充電用コンセント補助金」(令和7年度補正)があり、いまも受付中です。ただし、車両の補助金とは順番が逆です。

項目 戸建て住宅充電用コンセント補助金の決まり
申請できる人 住民登録のある住所の戸建て住宅の駐車場に、承認された型式の充電用コンセントを新品で1基設置する個人
交付申請期間 2026年3月31日17時〜9月30日17時(オンライン申請システムで「申請」ボタンを押した分が有効)
補助額 設備の購入費と設置工事費の合計(税抜)に定額補助率を掛けた額と、上限5万円のいずれか低い方
順番 オンラインで交付申請 →(1〜2か月)→ 交付決定 → 発注・工事 → 支払い → 実績報告 → 振込
実績報告の締切 2027年1月29日
保有義務 設置完了日から5年

いちばん大事な一文を、応募要領からそのまま引きます。

「充電用コンセントの発注及び工事については交付決定日以降に発注及び施工を開始してください。」(センター「申請の流れ」)

つまり、納車に合わせてコンセントを先に付けてしまうと、補助の対象になりません。「新品」の定義も「交付決定通知書発行日以降に発注し、メーカー保証の開始日が交付決定日以降のもの」です。EVの販売店が納車前に「コンセントも付けておきますね」と手配してくれる流れと、この補助金の順番は合いません。使うなら、9月30日17時までに申請を済ませ、交付決定が出てから工事です。

東北の駐車場で「対象外」になりやすい工事

応募要領の「補助対象とならない主な設置工事」に、東北の家で足しがちな項目がそのまま並んでいます。

  • 屋根、小屋、防護用部材、電灯設置に伴う材料費・設置労務費
  • 除雪費
  • 将来用の配線配管など、申告したコンセント以外の用途を含む工事
  • 既設駐車スペースのアスファルト舗装(アスファルトでない場合)
  • 既存物の撤去・移動・処分の費用

雪よけの屋根やカーポートの下にコンセントを付けたい家は多いのですが、屋根の費用は補助の外です。V2Hやカーポートの補助金と混ぜて考えると、対象が読めなくなります。コンセント本体と、その性能を担保する電気工事(メーカーの取付け作業指示書どおりのケーブル・ブレーカー)だけが対象、と覚えておいてください。

戸建て住宅の駐車場の壁ぎわに据えた充電ケーブル付きの充放電機器。奥にカーポート

▲ 駐車場の充電・充放電機器の設置イメージ(※イメージ写真)


東北で順番を組むときの3つの注意

1. 登録日から1か月の期限が、年末年始をまたぐ

12月に登録した車の提出期限は1月です。年末年始は販売店も休みで、書類(領収書、車検証の写し、下取車入庫証明書など)がそろうのに時間がかかります。登録日が決まった時点で、必要書類を販売店と一緒に確認しておいてください。「病気で申請期限を過ぎてしまった」はセンターに問い合わせる扱いで、自動的には救済されません。

2. 交付決定まで3〜4か月。補助金を頭金に当てられない

車両の補助金は、申請から交付決定まで3〜4か月、そのあと振込です。支払い手続きは登録までに済ませる必要があるので、補助金は「あとから戻ってくるお金」として資金計画を組みます。コンセントの補助も、実績報告のあとに振り込まれます。

3. 保有義務は4年。処分するときは事前手続きと返納

補助金を受けた車両は、原則として登録日から4年(自家用の乗用車・軽自動車)の処分制限期間があります。この期間内に売却・譲渡・廃車をするときは、事前にセンターの承認を受け、補助金を返納します。返納が済むまで、新しい車の補助金は交付されません。地震・豪雨で被災して処分する場合は、り災証明書などを添えれば返納が免除されます。

販売店に聞く5つ
①この車の車両コードと、登録日の列ごとの補助額
②登録日の見込みと、年内に登録できるか
③支払い手続きが登録日までに完了するか(提出期限が変わる)
④下取車がある場合、入庫証明書はいつ出るか
⑤自宅の充電コンセントは、交付決定を待ってから工事できるか

V2Hと組み合わせたい方は、V2Hの価格の内訳(記事66)V2H補助金の予算残高の読み方(記事70)もあわせて読んでください。機器の補助金は終わっていますが、家の側で確認することは変わっていません。

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よくある質問

Q1. 納車が来年1月になりそうです。補助金はどうなりますか。

A. 2つの決まりを分けて考えます。1つ目は受付の終了で、センターは「12月上旬〜12月下旬目処」と公表していて、予算に達した日の前日で受付が終わります。1月に登録した車を申請できるかどうかは、そのときの予算しだいです。2つ目は補助額で、2027年1月1日以降の登録は一覧表の右の列の金額になり、日産リーフ・アリアは129万円から100万円に下がります。サクラ・eKクロス EV・bZ4Xなど据え置きの車種もあります。販売店に「登録日の見込み」と「その列の金額」を確認してください。

Q2. 充電コンセントは、車の納車と同時に付けてもらう予定です。補助金は使えますか。

A. 交付決定の前に発注・工事をした分は対象外です。使うなら、9月30日17時までにオンラインで交付申請し、交付決定(受付から1〜2か月)が出てから発注・工事、2027年1月29日までに実績報告、の順番です。納車のほうが先に来る場合は、納車後しばらく100Vや外部の充電で過ごす期間ができます。それが難しければ、補助金を使わずに先に工事する判断もあります。

Q3. 自治体のEV補助金と国の補助金は、両方もらえますか。

A. 国のCEV補助金は「地方公共団体による補助金制度とは重複して申請できます」と応募要領に書かれています。ただし、自治体の側が「国の補助金を受けていないこと」を要件にしている制度があります。国が可でも自治体が不可なら使えません。お住まいの自治体の要項の「他の補助金との併用」の欄を、契約前に確認してください。


まとめ

  • 国のEV関連の補助金は3つの状態に分かれる:車両=12月上旬〜下旬に終了見込み/充電コンセント=9月30日17時まで/V2H機器=8月27日で終了済み
  • 車両の補助金は登録後に申請。提出期限は原則登録日から1か月(支払いが登録より後なら翌々月末)。納車前でも登録と支払いが済めば申請できる
  • 交付決定まで3〜4か月。補助金は「あとから戻るお金」として資金計画を組む
  • 補助額は車両コードごとに決まり、2027年1月1日以降の登録で下がる車種がある(リーフ・アリアは129万円→100万円)。東北の冬の納車はこの日付をまたぐ
  • 充電コンセントの補助は交付決定→発注・工事の順番。屋根・小屋・除雪費・将来用配管は対象外。上限5万円、保有義務5年
  • 保有義務は車両4年。処分は事前承認と返納が要る

「補助金がいくら出るか」より先に、「いつ登録して、いつ申請して、いつ振り込まれるか」の日付を並べてください。東北の冬の納車は、その日付が年をまたぎます。

※本記事は2026年9月16日時点で次世代自動車振興センターが公開している資料にもとづいています。受付終了見込み時期はセンターが今後も更新するとしており、予算に達した時点で受付は終わります。補助額は「補助対象車両一覧③(令和8年9月15日現在)」から一部を引用したもので、グレード・類別で異なります。最新の一覧表と販売店の確認を優先してください。

出典

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監修・執筆:株式会社ファナス 代表取締役 不藤政次|宮城県・福島県・山形県・岩手県・秋田県・青森県・新潟県の各市町村で太陽光発電・蓄電池・V2H・エコキュートを施工販売。無料相談はこちら

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