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停電した夜、エリーパワーの蓄電池は「自動」とは限りません|POWER iE5 GRIDⅡは約10秒で自動、POWER iE Connectは初期設定が「手動切換」。取扱説明書で確かめた操作と使える電力【東北・2026年版】

エリーパワー蓄電池の停電時の使い方|GRIDⅡは自動・Connectの初期設定は手動
奥様
夜に停電したら、うちのエリーパワーの蓄電池は勝手に電気を出してくれるのよね?
AIふどうくん
機種で違います。POWER iE5 GRIDⅡは、電源切替盤があれば停電から約10秒で自動で給電します。POWER iE Connectは、取扱説明書で切り換えの初期値が「手動切換」です。
ご主人
手動だと、停電したら何をすればいいんだ?
AIふどうくん
リモコンのブザーが鳴って「自立/連系切換」の画面が出ます。注意事項を確かめ、「はい」を選んで[決定]ボタンを押すと、自立運転に切り換わります。ただし夜21時〜7時はブザーが鳴らないので、停電に気づいたら画面を見てください。

※登場人物はイメージです。

先に結論

  • エリーパワーの蓄電池は、停電時の動きが機種と設定で違います。
  • POWER iE5 GRIDⅡ:電源切替盤を設置していれば、停電を感知して約10秒後に自動で家のコンセントに給電します。使える電力はAC200Vの最大5.5kVA(電源切替盤なしの場合は、蓄電システム用コンセントでAC100Vの1.5kVA)。
  • POWER iE Connect:自立運転への切り換え方の初期値は「手動切換」。停電したらリモコンで「自立運転」に切り換えます(「自動切換」に設定していれば操作は不要)。
  • 復電後、GRIDⅡは自動で通常の運転に戻ります。Connectの手動切換では、リモコンで「連系運転に切換えますか?」に「はい」と答えます。

停電した夜、真っ暗な家でいちばん困るのは「何をすればいいか分からない」ことです。この記事は、2026年10月27日に、エリーパワーが公開しているPOWER iE5 GRIDⅡ と POWER iE Connect の取扱説明書を開いて、停電したときと復電したときの動きを機種ごとに整理したものです。型番の見方はエリーパワーの蓄電池の型番の見方に、全負荷型と特定負荷型の違いは全負荷型と特定負荷型の記事にまとめています。

エリーパワーの蓄電池の停電時の動き方を示す図解。GRIDⅡは電源切替盤があれば約10秒で自動給電し、AC200Vの最大5.5kVAまで使える。電源切替盤がなければ蓄電システム用コンセントでAC100Vの1.5kVA。Connectは初期設定が手動切換で、停電したらリモコンで自立運転に切り換える。自動切換に設定していれば操作は不要

▲図解:GRIDⅡは自動、Connectは初期設定が手動。ご自宅の機種と設定を先に確かめる

まず、ご自宅の機種と設定を確かめます

機種 停電したときの切り換え 使える電力(取扱説明書の記載)
POWER iE5 GRIDⅡ(電源切替盤あり) 停電を感知して約10秒後に自動で宅内コンセントへ給電 AC200Vの最大5.5kVA
POWER iE5 GRIDⅡ(電源切替盤なし) 蓄電システム用コンセントに給電。使いたい機器を差し換える AC100Vの1.5kVA
POWER iE Connect 初期値は手動切換。リモコンで自立運転に切り換える(自動切換に設定していれば操作不要) 蓄電池の数・EVの接続・自立出力の結線で変わる

POWER iE Connect の使える電力について、エリーパワーの公式FAQでは、蓄電池1台なら最大3kW、2台なら最大6kW、V2Hスタンドがあって電気自動車の電力を使える場合は、蓄電池の台数にかかわらず最大6kWまで使えるとしています。


POWER iE5 GRIDⅡ:電源切替盤があれば、約10秒で自動

GRIDⅡの取扱説明書には、次のように書かれています。

電源切替盤を設置する場合、本製品は停電を感知すると自動的に停電時の運転(自立運転)を開始し、約10秒後に自動で宅内コンセントに電力を供給します。

自立運転では、太陽電池と蓄電池が連携して電力を供給します。余った電力は蓄電池に充電し、太陽電池の発電が足りないときは蓄電池から放電します。停電から復帰すると、自動で通常の運転(連系運転)に戻ります。

運転/停止ボタンのランプは、橙点灯が「自立運転中」、緑点灯が「連系運転中」です。

電源切替盤がない場合は「差し換え」

電源切替盤を設置していない場合、停電時に電力が出るのは蓄電システム用コンセントだけです。取扱説明書は、停電が起きたら使いたい機器を蓄電システム用コンセントに接続してくださいとしています。ほかのコンセントは使えません。使える電力はAC100Vの1.5kVAまでです。

使いすぎると止まる

取扱説明書では、消費電力が使える電力を上回ると、安全のため自動で運転を止めて電力供給を遮断します。そのときは、接続機器を減らすことで、使い続けられる場合があります。起動時に大きな電流が流れる機器にも注意が必要です。

また、ドライヤー・温水洗浄便座・電気カーペットなどの一部の機器(特定の電気波形を持つもの)を自立運転中に使うと、一時的に運転が止まる場合がある、とも書かれています。


POWER iE Connect:初期設定は「手動切換」

ご主人
Connectは、停電しても自動で電気が出ないのか?
AIふどうくん
取扱説明書では、切り換え方の初期値が「手動切換」です。停電するとリモコンのブザーが鳴るので(夜21時〜7時は鳴りません)、画面に従って「はい」を選び、[決定]を押します。自動切換に変えておけば、操作は要りません。

POWER iE Connect の取扱説明書には、こう書かれています。

停電時、および停電復旧時に自立運転や連系運転に切り換える方法を設定します。初期値は「手動切換」です。

停電したときの操作(手動切換の場合)

  1. 停電すると、リモコンのブザーが鳴り、「自立/連系切換」画面に停電発生のお知らせが出る
  2. 画面を確かめながら[決定]を押し、注意事項を確かめる
  3. 「注意事項を確認しましたか?」で「はい」を選び、[決定]ボタンを押す(リモコンは方向ボタンと決定ボタンで操作します)
  4. 「自立運転 準備中」になり、準備完了まで数十秒かかる
  5. 「自立運転中」に切り換わり、バックアップ回路(または自立運転コンセント)に電気が流れ始める

ブザーは、操作がなければ1分で止まり、5時間ごとに再び鳴ります。ただし、夜間の21時〜7時は鳴りません。夜に停電したときは、ブザーを待たずにリモコンの画面を見てください。

自立運転で使えるのは、電源切替盤がある場合はバックアップ用分電盤につながる機器、ない場合は自立運転コンセントにつないだ機器です。取扱説明書は、停電時の自立運転の始め方を説明した公式サイトのQRコードを、取扱説明書の表紙右下に載せていて、切り取って分電盤などに貼っておくことを勧めています。

「自動切換」にする場合の注意

自動切換に設定すると、停電したときに操作なしでバックアップ回路へ給電を始めます。取扱説明書は、自動切換の注意として、次のことを挙げています。

  • 停電すると、つないでいる機器の状態にかかわらず自動で給電を始めるので、電気ストーブや電熱調理器具など、高温部が露出し安全装置がない器具はバックアップ回路につながない
  • 自立運転が自動で止まったときは、使っている機器の一部を止めて消費電力を小さくすると、自動で運転を再開する
  • 蓄電池がない場合は手動切換を推奨(太陽光だけでは、機器が一斉に動くと止まることがある)

設定は、運転を止めた状態でリモコンから行います。切り換えるかどうかは、販売施工店と相談して決めてください。


つないではいけない機器(Connect の取扱説明書)

Connect の取扱説明書は、自立運転時に給電されるコンセントに、次の機器をつながないよう警告しています。

  • すべての医療機器
  • デスクトップパソコンなどの情報機器と周辺機器
  • 灯油やガスを用いた暖房機器、停電から復旧したときに自動で運転を始める暖房・電熱機器
  • 電気ストーブ・電熱調理器具など、高温部が露出し、安全装置がない器具
  • その他、電源が切れると生命や財産に損害を及ぼすおそれのある機器

東北の冬では、FF式の石油ストーブを蓄電池で動かしたい、というご相談があります。Connect の取扱説明書は、灯油やガスを用いた暖房機器を、自立運転のコンセントにつながない機器に挙げています。FF式ストーブの停電時の扱いは停電時のFF式ストーブ・石油給湯機の記事に書いています。


残量がなくなったら(Connect)

Connect の取扱説明書では、自立運転は、蓄電池・EV蓄電池の残量がなくなるまで運転し、残量がなくなると自動で止まり、使っている機器も止まります。残量が一定以下になり、太陽電池の発電がある場合は、充電を行います。

注意したいのは次の一文です。

蓄電池ユニットの残量がない状態が続いた場合、蓄電池の過放電保護により、蓄電池ユニット内のブレーカがOFF(切)になり、お客様による復旧ができなくなります。

その場合は、販売店または施工店への連絡が必要です。長い停電が予想されるときは、使う機器を絞って残量を残しておきます。停電が長引いたときの残量の配り方は大雪の停電が3日目に入った夜、蓄電池の残量をどう配るかにまとめています。


停電が直ったら

  • GRIDⅡ:停電から復帰すると、自動で連系運転に戻ります。
  • Connect(手動切換):復電するとリモコンのブザーが鳴り、「停電から復旧しました。連系運転に切換えますか?」と表示されます。「はい」を選ぶと、約5分後に連系運転を始めます。電源切替盤なしの場合は、自立運転コンセントに電気が流れなくなるので、機器を元のコンセントに差し換えます。

Connect で「いいえ」を選んで自立運転のままにしておくと、太陽光発電の売電はできません。取扱説明書は、できる限り早く連系運転に切り換えるよう書いています。


東北の冬の前に、やっておくこと

  1. ご自宅が GRIDⅡ か Connect か、電源切替盤があるかを確かめる
  2. Connect の場合、切り換えの設定が「手動切換」か「自動切換」かを確かめる(初期値は手動切換)
  3. 停電時の操作のQRコード(Connectの取扱説明書の表紙)を、分電盤のそばに貼る
  4. 灯油・ガスの暖房機器を、停電時に給電されるコンセントにつないでいないか確かめる
  5. 電源切替盤がない GRIDⅡ は、蓄電システム用コンセントの場所と、差し換える機器を決めておく

よくあるご質問

夜中に停電したら、ブザーで気づけますか?

POWER iE Connect の取扱説明書では、停電を知らせるブザーは夜間の21時〜7時は鳴りません。手動切換の設定なら、停電に気づいたらリモコンの画面を見て、自立運転に切り換えてください。

GRIDⅡ で、停電中に使える電力はどれくらいですか?

電源切替盤を設置していればAC200Vの最大5.5kVA、設置していなければ蓄電システム用コンセントでAC100Vの1.5kVAまでです。使える電力を上回ると、安全のため自動で運転を止めます。

Connect を自動切換に変えたほうがいいですか?

停電に気づかなくても給電が始まる一方、取扱説明書は、つないだ機器が一斉に動くことによる注意や、蓄電池がない場合は手動切換を勧めることを書いています。バックアップ回路につながる機器を確かめたうえで、販売施工店と相談して決めてください。


まとめ

  • エリーパワーの蓄電池は、停電時の動きが機種と設定で違う
  • GRIDⅡ:電源切替盤があれば約10秒で自動給電、AC200Vの最大5.5kVA。切替盤なしなら蓄電システム用コンセントに差し換え、AC100Vの1.5kVA
  • Connect:切り換えの初期値は手動切換。ブザーと画面に従って「はい」で自立運転。夜21時〜7時はブザーが鳴らない
  • 灯油・ガスの暖房機器は、自立運転のコンセントにつながない(Connect)
  • 残量がない状態が続くと、Connect はお客様で復旧できなくなることがある
  • 復電後、GRIDⅡは自動、Connect(手動切換)は「はい」で約5分後に連系運転

※本記事は2026年10月27日時点で、エリーパワー株式会社が公開している POWER iE5 GRIDⅡ と POWER iE Connect の取扱説明書・FAQにもとづいています。ソフトウェアの版や機器の組み合わせで動作が異なる場合があります。実際の操作は、お手元の取扱説明書と販売施工店の説明に従ってください。

出典

施工会社がつくった、見積書のセカンドオピニオン。(ソラカルテ)

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監修・執筆:株式会社ファナス 代表取締役 不藤政次|宮城県・福島県・山形県・岩手県・秋田県・青森県・新潟県の各市町村で太陽光発電・蓄電池・V2H・エコキュートを施工販売。無料相談はこちら

この記事を読んで、気になったことはありませんか?

AIふどうくんが記事を手がかりに、疑問を一緒に整理します。

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