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エリーパワーの蓄電池の型番の見方|「EPS-41S」「EPS-60P128」で分かること、停電時の出力と−10℃の性能表示ラベル【東北・2026年版】

エリーパワー 蓄電池 EPS-41S・EPS-60Pの型番の見方|東北の冬

先に結論
エリーパワーの住宅用の型番は「EPS-」の次の2けた(40・41・60)でシリーズが分かれます。
停電時の出力は、GRIDⅡが5.5kVA、Connectは蓄電池だけなら6.4kWhで3.0kVA・12.8kWhで6.0kVAです。
−10℃の性能表示ラベル(系統連系時)は、GRID系が88.1〜91.8%、Connectが79.2%です。
東北で読むのは、取扱説明書の「雪に埋まらないようにする」と「0℃付近で充電を制限」の2か所です。

エリーパワーの型番の見方の図。EPS-40はPOWER iE5 GRID、EPS-41はPOWER iE5 GRIDⅡ、EPS-60はPOWER iE Connect。末尾のSは電池1台・Dは電池2台、Connectの064・128は6.4kWh・12.8kWh、Rが付くと耐重塩害。東北では雪に埋まらない置き場所と、低温での充電制限を確かめる

▲図解:エリーパワーの型番は「EPS-」の次の2けたでシリーズ、末尾で台数・容量・耐重塩害が分かる

91.8%と79.2%。どちらも、エリーパワーが公開している性能表示ラベルの「−10℃のときのシステム容量利用率」です。同じメーカーでも、シリーズによってこれだけ数字が違います。

エリーパワーの家庭用蓄電池は、見積書に「EPS-41S」「EPS-60P128」のような型番で書かれます。ところが、公式サイトには型番の記号の意味を説明したページが見当たりません。

この記事では、エリーパワーの公式のカタログ・取扱説明書・性能表示ラベルに書いてあることだけで、型番の読み方と東北の冬に関わる条件を整理します。当社は特定のメーカーをおすすめする立場ではありません。見積書の型番を、読者が自分で確かめられるようにするのが目的です。

住宅用は3シリーズ。型番は「EPS-」の次の2けたで分かれる

エリーパワーの製品一覧(2026年10月12日時点)で、住宅用の系統連系型として載っているのは次の3つです。

シリーズ 型番(パッケージ) 蓄電容量 停電時の出力
POWER iE5 GRIDⅡ(全負荷型ハイブリッド) EPS-41S/EPS-41D 6.4/12.9kWh 5.5kVA(200V)
POWER iE Connect(V2H蓄電システム) EPS-60P064/EPS-60P128 6.4/12.8kWh 6.0kVA(蓄電池だけなら3.0/6.0kVA)
同 耐重塩害品 EPS-60PR064/EPS-60PR128 6.4/12.8kWh 同上
POWER iE5 GRID(全負荷型ハイブリッド) EPS-40S/EPS-40D 5.4/10.8kWh 5.5kVA(200V)

POWER iE5 GRIDは、製品一覧の「生産終了製品」の欄には入っていません。一方で、公開されているカタログは2022年5月版です。いま新しく買えるかどうかは、販売施工店に確認してください。

なお、同じ一覧の生産終了製品には、住宅用の「POWER iE5 Link」(2023年5月生産終了)や「POWER iE6 HYBRID」(2021年9月生産終了)があります。既に設置されている機器の型番を調べるときは、この欄も見てください。

型番の読み方(公式の説明はなく、仕様表の並びから読めること)
「EPS-40」はGRID、「EPS-41」はGRIDⅡ、「EPS-60」はConnectの機器です。
GRID・GRIDⅡの末尾の「S」は電池1台、「D」は電池2台の構成です。
Connectの「064」「128」は、蓄電容量6.4kWh・12.8kWhと対応しています。
「R」が付く型番は、仕様表で「耐重塩害」とされています。

ここで大事なのは、記号の意味をエリーパワー自身は説明していないことです。上の読み方は、仕様表の並びから当社が読み取ったものです。見積書で迷ったら、記号の意味を推測で決めずに、施工店に「この型番は何kWhで、何台構成ですか」と聞いてください。


見積書には「パッケージ型番」と「機器ごとの型番」が混ざる

見積書でとまどいやすいのは、1つのシステムに型番がいくつも並ぶことです。

POWER iE Connectのカタログには、「補助金申請時には個別機器型番とは異なる『パッケージ型番』が必要です。」と書かれています。たとえば12.8kWhの標準品は、次の組み合わせで「EPS-60P128」というパッケージ型番になります。

  • パワーコンディショナ「EPS-60P」×1台
  • 蓄電池用コンバータ「EPS-60C」×2台
  • リチウムイオン蓄電池ユニット「EPS-60B」×2台

GRIDⅡも同じで、パワコンは「EPS-41P」、蓄電池ユニットは「EPS-41B」という型番です。見積書に「EPS-41B×1」と書いてあれば電池1台=6.4kWh、「×2」なら12.9kWh、と読めます。

エリーパワー POWER iE Connectのシステム構成図。蓄電池ユニット、蓄電池用コンバータ、パワーコンディショナ、V2Hスタンド、電源切替盤、住宅分電盤、太陽光パネルと商用系統のつながり

▲ 出典:エリーパワー株式会社 公式製品ページ(POWER iE Connect)

補助金の申請書には、パッケージ型番を書く欄があります。見積書の型番と申請の型番が違って見えても、間違いとは限りません。どのパッケージ型番に当たるのかを、見積もりの段階で施工店に書いてもらうと、あとで迷いません。補助金の申請の流れは、国と市の補助金の併用を整理した記事も参考にしてください。


停電時の出力と、切り替わり方の違い

停電のときに使える電気の量と、切り替わり方は、シリーズで違います。

POWER iE5 GRIDⅡ(EPS-41S/41D)

  • 停電時の定格出力は5.5kVA(5.5kW)、単相3線の202V/101V×2です。200Vの機器にも出せる「全負荷型」です
  • 取扱説明書には、電源切替盤を設置する場合は「停電を感知すると自動的に停電時の運転(自立運転)を開始し、約10秒後に自動で宅内コンセントに電力を供給します」とあります
  • 電源切替盤が無い場合は、蓄電システム用コンセントから「AC100Vの1.5kVAまで」です
  • カタログの仕様表では、停電時に定格出力を出せる時間は約60分(41S)・約120分(41D)で、「温度など電池状態により変動」と注記されています

POWER iE Connect(EPS-60P064/60P128)

  • 自立出力は6.0kVA(単相3線100/200V)。ただし蓄電池だけのときは、6.4kWhで3.0kVA、12.8kWhで6.0kVAです
  • 公式のFAQには「本製品は施工時に全負荷/特定負荷のいずれかを選択できます。」とあります
  • 取扱説明書には「自立運転の切換方法が、手動切換か自動切換かをご確認ください」とあり、設定によって手動にも自動にもなります
  • 停電中に使えるのは「電源切替盤(バックアップ用分電盤)に接続している機器のみ」です

ここがポイント
Connectの6.4kWhは、夜(太陽光が発電しない時間)の停電では3.0kVAまでです。
「6.0kVA出る」と聞いたら、それが蓄電池だけのときの数字かを確かめてください。

停電の夜は、太陽光の発電がありません。大きい数字は「太陽光が発電している昼」の値のことがあるので、夜に何を使いたいかで考えます。全負荷・特定負荷の違いは全負荷型と特定負荷型の記事で、停電直後の確かめ方は停電したら、まず地域全体かを確かめる記事で書いています。


東北で読む2つの記述:「雪に埋まらない」と「0℃付近の充電制限」

エリーパワーの蓄電池は、どのシリーズも屋外(Connectの蓄電池ユニットは「屋側」)に置く製品です。東北の冬に関わる記述は、カタログよりも取扱説明書と施工説明書に書かれています。

雪について

  • GRIDⅡの取扱説明書:「本製品が雪に埋まらないようにする」
  • Connectの蓄電池ユニットの説明書:設置してはいけない場所として「積雪により製品が埋没する場所や落雪の衝撃を受ける場所。(積雪地域では、屋根・囲いなどを設ける)」
  • Connectの蓄電池用コンバータの説明書:「積雪地域(本製品が雪に埋もれるおそれや、落雪の衝撃を受けるおそれのある場所)に設置しないでください。」

低温について

  • Connectのパワーコンディショナの取扱説明書:「低温動作保護のため、周囲温度が 0 ℃付近になると充電電力を制限したり、充電を停止する場合があります。」
  • 同じ説明書には、残量がない状態が続くと、蓄電池の過放電保護の機能で蓄電池が使えなくなる可能性がある、という注意もあります
  • Connectの蓄電池ユニットの説明書には「低温地域(設置環境の温度が−20 ℃を下回る地域)」に配線する場合の注意が別に書かれています

東北の置き場所で確かめること
屋根の雪が落ちてくる軒下の真下に置かない。
冬に積もる高さより上に、機器の吸気口や本体があるか。
「屋根・囲い」を付けるなら、その費用が見積もりに入っているか。

屋外設置の但し書きの読み方は、「屋外に置けます」の下の但し書きの記事にまとめています。

塩害については、Connectのカタログに「標準仕様は塩害地域でご使用いただけます。重塩害地域でご使用の場合は、耐重塩害仕様をお選びください。」とあります。型番に「R」が付くのが耐重塩害品です。GRID・GRIDⅡの塩害地域の条件は、公開資料では確認できませんでした。海の近くにお住まいの場合は、施工店に確認してください。


動作温度は「壊れない範囲」。−20℃を下回る日は施工店に聞く

カタログに書かれた温度の範囲は、次のとおりです。

機器 温度の範囲(公式の記載)
GRID・GRIDⅡ(システム) 周囲温度 −20〜45℃
Connect 蓄電池ユニット(EPS-60B/60BR) 使用温度範囲 −20〜+45℃(設置温度範囲は −20〜+50℃)
Connect パワコン・コンバータ 使用温度範囲 −20〜+50℃(説明書の設置温度範囲は −30〜+50℃)

ここで1つ注意があります。この範囲は「動く・壊れない範囲」であって、「カタログどおりの容量が出る範囲」ではありません。カタログの容量は、多くが25℃・新品のときの値です。

エリーパワーのサイトでは、電池のセルは「−20℃から60℃」としたうえで「蓄電システムの動作保証温度範囲とは異なります」と注記しています。セルの数字と、システムとしての数字を混ぜないことも大事です。

東北の内陸では、冬の朝に−20℃近くまで下がる地域があります。−20℃を下回ったときに止まるのか、充放電がどうなるのかは、公開資料では確認できませんでした。「お住まいの地域の最低気温で、自立運転のときに何kW出せますか」と、施工店に聞いてください。推測で数字は書きません。寒冷地での選び方は蓄電池は冬に弱い?の記事にまとめています。


−10℃の性能表示ラベル:GRID系は88〜92%、Connectは79%

エリーパワーは、日本電機工業会(JEMA)の様式にもとづく性能表示ラベルを公式サイトで公開しています。ラベルには、−10℃・25℃・40℃の3つの温度での「システム容量利用率」が、系統連系時と停電時に分けて載っています。東北で見るのは−10℃の欄です。

型番 系統連系時(−10℃/25℃) 停電時(−10℃/25℃)
EPS-40S(GRID) 91.8%/95.7% 88.3%/93.8%
EPS-41S(GRIDⅡ 6.4kWh) 89.1%/94.4% 85.3%/92.7%
EPS-41D(GRIDⅡ 12.9kWh) 88.1%/93.2% 84.3%/90.9%
EPS-60P064・60P128(Connect) 79.2%/85.1% 78.5%/84.1%
EPS-60PR064・60PR128(耐重塩害品) 79.2%/85.1% 78.5%/84.1%

上の表は、エリーパワーが公開しているラベル画像の数字を、当社が書き写したものです。

エリーパワー POWER iE5 GRIDⅡの性能表示ラベル。EPS-41SとEPS-41Dの初期実効容量、システム容量利用率(系統連系時・停電時の−10℃・25℃・40℃)、システム充放電効率、想定使用期間など

▲ 出典:エリーパワー株式会社「蓄電システム 性能表示ラベル」(POWER iE5 GRIDⅡ)

読み方の要点は3つです。

  1. 25℃から−10℃で、どれだけ下がるかを見ます。GRIDⅡの6.4kWh(EPS-41S)は、系統連系時で94.4%→89.1%(5.3ポイント)、停電時で92.7%→85.3%(7.4ポイント)です
  2. 停電時のほうが下がり幅が大きい型番があります。冬の停電で頼りにするのは停電時の欄です
  3. Connectは、25℃のときから85.1%と、GRID系より低い数字です。構成(コンバータを通す等)が違う製品なので、数字の大小は優劣の順位ではありません

エリーパワー POWER iE Connectの性能表示ラベル4枚。EPS-60P064、EPS-60P128、耐重塩害品のEPS-60PR064、EPS-60PR128のシステム容量利用率など

▲ 出典:エリーパワー株式会社「蓄電システム 性能表示ラベル」(POWER iE Connect)

なお、ラベルの出力(kW)には温度別の項目がありません。「−10℃のとき自立運転で何kW出せるか」はラベルでは分からないので、これも施工店に聞く項目です。

ラベルのページには、カタログ値とラベル値が一致しない理由として「カタログ値とは測定条件が異なるため、数値は一致しません」と書かれています。たとえばGRIDの蓄電池ユニット(EPS-40B)の初期実効容量は、カタログが4.9kWh、ラベルが5.2kWhです。見積書の数字がどちらの基準かも、確かめておくと比べやすくなります。


保証は15年。Connectは「登録」と「インターネット接続」が条件

シリーズ 保証(公式の記載)
GRIDⅡ 充電可能容量保証15年+システム保証15年(「充電可能容量が初期容量の70%を下回った場合は…蓄電池ユニットを代替品と交換」)
Connect 無償15年システム保証/無償15年70%容量保証/無償20年60%容量保証

Connectのカタログでは、15年70%容量保証は「ごあんしんサービス」の登録(無償)が、20年60%容量保証は登録に加えてインターネット接続が必要とされています。さらに「自家消費モード/タイマーモード」で使った場合に限る、という条件もあります。

また、取扱説明書には、蓄電池ユニットに使用期限(使用開始から15年)を設けていると書かれています。保証の年数と、メーカーが想定する使い方の期間を、合わせて確認してください。

電池の種類は、どのシリーズもリン酸鉄リチウム(正極材)です。

見積書に並んだ型番と容量が、ご希望と合っているか不安なときは、当社が運営する「ソラカルテ」の見積書AI診断で、まず型番と容量の組み合わせを確かめることもできます。

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よくあるご質問

Q1. 「EPS-41S」の「S」は何の略ですか?

A. エリーパワーの公式資料に、記号の意味の説明は見当たりません。仕様表では、GRIDⅡの「S」は電池1台(6.4kWh)、「D」は電池2台(12.9kWh)の構成として並んでいます。略語として何を指すかは、推測で決めずに施工店に確認してください。

Q2. POWER iE Connectは、電気自動車が無くても付けられますか?

A. 公式の製品ページでは、蓄電池やV2Hスタンドを「あとから増設可能」としています。停電時の出力は、蓄電池だけのときは6.4kWhで3.0kVA、12.8kWhで6.0kVAです。車を持たない期間の停電で何を使いたいかから、容量を考えてください。容量の考え方は蓄電池の容量の選び方の記事にあります。

Q3. 東北の積雪地でも屋外に置けますか?

A. 取扱説明書には「雪に埋まらないようにする」「積雪地域では、屋根・囲いなどを設ける」とあります。置けるかどうかは、雪が積もる高さ・屋根からの落雪・除雪のしやすさで決まります。現地で置き場所を見てもらい、囲いの費用が見積もりに入っているかを確認してください。


まとめ

  • 住宅用は3シリーズ。「EPS-40」=GRID、「EPS-41」=GRIDⅡ、「EPS-60」=Connect
  • 末尾の「S/D」(電池1台/2台)、「064/128」(6.4/12.8kWh)、「R」(耐重塩害)は、公式の説明ではなく仕様表の並びから読めること
  • 補助金の申請にはパッケージ型番が要る。見積書の機器ごとの型番と対応を書いてもらう
  • 停電時は、GRIDⅡが5.5kVA、Connectは蓄電池だけなら3.0kVA(6.4kWh)/6.0kVA(12.8kWh)
  • 東北では「雪に埋まらないようにする」と「0℃付近で充電を制限」の2か所を読む
  • −10℃のラベル値(系統連系時)はGRID系が88.1〜91.8%、Connectが79.2%。優劣の順位ではない

型番は、読み方を知っていれば見積書の中身を自分で確かめる道具になります。公式資料に意味が書いていない記号は、推測で埋めずに、そのまま施工店に聞いてください。

※本記事は2026年10月12日時点でエリーパワー株式会社が公開している資料にもとづいています。型番・仕様・保証条件は変わることがあります。ご検討の際は、最新のカタログと販売施工店の説明をご確認ください。

出典

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監修・執筆:株式会社ファナス 代表取締役 不藤政次|宮城県・福島県・山形県・岩手県・秋田県・青森県・新潟県の各市町村で太陽光発電・蓄電池・V2H・エコキュートを施工販売。無料相談はこちら

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