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来年度の補助金を待とうか迷っている方へ|2027年度の概算要求で、窓・給湯・ZEHの補助は「当初予算」で要求されました。ただし、まだ決まっていません【東北・2026年版】

2027年度 補助金の概算要求|窓・給湯・蓄電池・ZEHはどうなる

先に結論
2027年度の補助は、まだ「要求」の段階です。金額も条件も決まっていません。
窓(980億円)・給湯(530億円)・新築(みらいエコ住宅2027 2,000億円)が、補正ではなく当初予算で要求されました。
環境省の資料では、所得制限のあり方を「調整中」としています。今年より条件が厳しくなる可能性もあります。
東北の冬に壊れそうな給湯器は、待たずに今年の制度で考えてください。

2027年度の補助金のスケジュールと判断の図。8月末に概算要求、12月ごろに政府予算案、その後に国会で成立、制度の詳細と受付はそのあと。いまは要求の段階で金額も条件も決まっていない。所得制限は調整中。今年の制度が残っているうちに、壊れそうな設備は待たない

▲図解:概算要求は「入口」。待つかどうかは、今年の制度と設備の状態で決める

2026年8月末、各省が2027年度(令和9年度)予算の概算要求を公表しました。家の窓・給湯器・新築住宅の補助は、これまでと違い、補正予算ではなく当初予算の要求として出ています。

「来年度にもっといい補助金が出るなら、それまで待とうか」。この時期によくいただくご相談です。

この記事では、環境省・経済産業省・国土交通省の概算要求の公式資料に書いてあることだけで、来年度を待つ前に知っておきたい点を整理します。金額はすべて要求額で、確定した予算ではありません。

概算要求は「要求」。決まるのは年末、使えるのはその先

概算要求は、各省が財務省に「来年度これだけ予算をください」と出す、最初の段階です。

  1. 8月末:各省が概算要求を出す(いまここ)
  2. 12月ごろ:政府の予算案が決まる(閣議決定)。ここで金額が削られることも、項目が無くなることもある
  3. 翌年の国会:予算が成立する
  4. そのあと:制度の細かい条件・補助額・受付の開始日が発表される

ここがポイント
概算要求の金額は「上限の希望」です。
補助額(1件いくら)や対象機器の条件は、多くの事業でまだ書かれていません。
「来年はいくら出る」と言い切れる人は、いまの時点ではいません。


窓・給湯・新築の補助が「補正」から「当初」の要求に移った

いま使える「住宅省エネ2026キャンペーン」の補助は、令和7年度の補正予算でつくられました。令和7年度補正予算案の閣議決定時の環境省の発表(2025年11月28日)では、次の金額です。

事業 2026年(令和7年度補正)
みらいエコ住宅2026事業(環境省・国土交通省) 1,750億円
先進的窓リノベ(断熱窓への改修) 1,125億円
給湯省エネ(高効率給湯器) 570億円

これまで、この種の補助は年末の補正予算で決まり、年明けに始まる流れでした。2027年度は、これが当初予算の要求に入っています。2026年10月5日の総理の所信表明演説には「補正予算依存から脱却し、恒常的な施策は当初予算に計上します。」とあります。

ただし、ここでも大事なのは要求の段階だということです。当初予算に入れば受付がいつ始まるのかも、まだ公表されていません。


家庭向けの主な要求額

東北の戸建てで関係しそうなものを、公式資料から抜き出しました(いずれも令和9年度の要求額)。

事業(担当) 要求額 前年との比較
断熱窓への改修促進等(窓リノベ・環境省) 980億円(新規) 令和7年度補正 1,125億円
脱炭素志向型住宅の導入支援(GX志向型の新築・環境省) 500億円(新規) 令和7年度補正 750億円
みらいエコ住宅2027事業(国土交通省) 2,000億円(新規)※ほかにGX経済移行債 —
高効率給湯器導入促進(給湯省エネ・経済産業省) 530億円 令和7年度補正 570億円
住宅の脱炭素化促進事業(ZEHリノベ・断熱リフォーム等・環境省) 125億円 令和8年度当初 80億円
分散型エネルギーリソース導入支援等(家庭用蓄電池のDR補助を含む・経済産業省) 101億円 令和8年度当初 3.7億円
充電・充てん設備等導入促進(V2Hを含む・経済産業省) 426億円 令和7年度補正 500億円
地域脱炭素推進交付金(市町村の補助の財源を含む・環境省) GX以外 730億円・GX 80億円 令和8年度当初 200億円・70億円

※環境省の資料は百万円単位(例:98,000百万円=980億円)。億円未満は四捨五入しています。

GX志向型の新築は、要求資料で補助額も示されています。省エネ基準の地域区分1〜4で115万円/戸、5〜8で100万円/戸です。東北の多くは1〜4の地域に入ります。断熱リフォームは、既存の戸建てで補助率1/3・上限120万円/戸、ZEHリノベは上限250万円/戸と書かれています。


蓄電池は「101億円の中の一部」。単独の金額はまだ分からない

国の家庭用蓄電池の補助(DR補助金)は、2026年5月29日に受付が終わりました。くわしくは国の蓄電池補助金が終わった記事にまとめています。

2027年度の要求では、経済産業省の「分散型エネルギーリソース導入支援等事業」(101億円)の中に、「DRに活用可能な家庭用、業務産業用蓄電システム導入支援」という項目があります。

読み方の注意
101億円は、家庭用と業務・産業用の蓄電池、機器のIoT化、スマートメーターを使った実証などを合わせた金額です。
家庭用の蓄電池に、いくら回るのかは書かれていません。
「来年度は蓄電池に101億円」と読まないでください。

ほかに蓄電池が関わるのは、次の2つです。

  • 環境省の新築・集合住宅の補助:要求資料に「蓄電システム、CLT(直交集成板)、EV充電設備等に別途補助」とあります。ただし、新築戸建てのZEH・ZEH+支援は「過去に採択された案件の継続分に限る」と注記されています
  • 市町村の補助:東北の市町村の蓄電池補助には、国の地域脱炭素の交付金を財源にしているものがあります。その交付金は要求で大きく増えていますが、どの市町村の、どの制度が増えるかは、市町村の発表を待つしかありません

市町村の補助をいま探すなら、当社が運営する「ソラカルテの補助金検索」で、県・市町村ごとの受付状況を確かめられます。


待つ前に知っておく3つの注意

1. 条件は、今年より厳しくなる可能性もある

環境省は、補助金の見直し状況をまとめた資料(2026年8月)で、窓と新築の補助について「所得制限については、連携して事業を実施する関係省庁と制限のあり方について調整中。」と書いています。住宅の補助については「今後も補助額の見直し等を随時適切に行う」ともしています。

来年度は、補助額が下がる・所得で対象が絞られることも、ありえるということです。どうなるかは、まだ決まっていません。

2. 「いつ工事を始めたか」で対象から外れることがある

GX志向型の新築の要求資料には、「対象予算案の閣議決定日以降に、工事着手したものに限る。」と注記があります。補助は、着工日や契約日が条件になることが多い制度です。来年度の制度を使うつもりで工事を先に始めると、対象外になることがあります。

3. 今年の制度は、まだ残っている

住宅省エネ2026の予算の使われ方は、2026年10月11日時点で、給湯省エネ49%・窓28%・みらいエコ(リフォーム)9%です(公式サイトの表示)。予算が残っていても、交付申請の手前に「予約」の期限があります。日付の整理は国の補助金は12月31日まで使える、は正しくない記事にまとめています。


東北の家では「冬に壊れるか」で決める

待つかどうかは、補助金の金額だけでは決まりません。東北では、冬のあいだに設備が止まるかどうかが大きな分かれ目です。

状況 考え方
給湯器が10年を超え、冬の故障が心配 待たない。故障してからだと、機種も工事日も選べない。今年の給湯省エネを使えるか先に確認
窓の結露・寒さが気になるが、急ぎではない 今年の窓リノベの予算と予約期限を確認し、間に合わなければ来年度の発表を見てから
太陽光・蓄電池を検討している 国の蓄電池補助は終了済み。市町村の補助の受付状況を先に見る。来年度の国の補助は内容が未定
新築を計画中 着工日の条件があるので、設計の段階で施工会社と補助の時期を合わせる

やってはいけないこと
「来年はもっと出るはず」と、壊れかけた給湯器で冬を越そうとする。
来年度の補助を当てにして、契約や着工の日を決めてしまう。

見積もりを急かされたときの考え方は、「今月中に」と言われた方への記事も参考にしてください。

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よくあるご質問

Q1. 来年度の蓄電池の補助金は、いくらになりますか?

A. 2026年10月12日時点では決まっていません。経済産業省の要求(101億円)に「DRに活用可能な家庭用、業務産業用蓄電システム導入支援」が入っていますが、家庭用にいくら回るか、1台いくらかは書かれていません。12月ごろの政府予算案と、その後の制度の発表を待つ必要があります。

Q2. 当初予算に入ると、4月から使えるようになりますか?

A. 分かりません。当初予算は通常、年度の初めに成立しますが、補助の受付開始日は制度ごとに別に発表されます。今の時点で「4月から」と言える公式の情報はありません。

Q3. 市町村の補助金は、来年度も続きますか?

A. 市町村の予算は、それぞれの市町村議会で決まります。国の交付金の要求が増えていても、どの制度が続くかは市町村の発表を待つことになります。年度が替わる前後に、お住まいの市町村のページを確かめてください。


まとめ

  • 2027年度の補助は、まだ概算要求(要求の段階)。金額も条件も決まっていない
  • 窓(980億円)・給湯(530億円)・みらいエコ住宅2027(2,000億円)などが、補正ではなく当初予算で要求された
  • 家庭用蓄電池は、経済産業省の101億円の中の一部。家庭用の金額は書かれていない
  • 環境省は所得制限のあり方を「調整中」としている。条件が厳しくなる可能性もある
  • 補助は着工日・契約日が条件になることが多い。来年度を当てにして先に工事を始めない
  • 東北では、冬に壊れそうな設備は待たない。今年の制度の残りを先に確かめる

年末に政府の予算案が決まったら、この記事も内容を確かめて更新します。

※本記事は2026年10月12日時点の情報です。金額はすべて令和9年度予算の概算要求額で、確定した予算ではありません。最新の情報は各省の公式発表をご確認ください。

出典

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監修・執筆:株式会社ファナス 代表取締役 不藤政次|宮城県・福島県・山形県・岩手県・秋田県・青森県・新潟県の各市町村で太陽光発電・蓄電池・V2H・エコキュートを施工販売。無料相談はこちら

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