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先に結論、同じシリーズでも−10℃の落ち方が違います|ハンファの新しい蓄電池「ENERICH」を東北で読むときの5つの数字【2026年版】

ハンファENERICH蓄電池を東北で読む5つの数字

先に結論を書きます。同じシリーズの蓄電池でも、氷点下での落ち方はそろっていません。

ハンファジャパンが2026年に販売を始めた家庭用蓄電池「ENERICH(エネリッチ)蓄電池」には、容量ちがいで4つの構成があります。その4つの性能表示ラベルを並べると、停電したときに使える割合は−10℃で78.8%から83.8%まで開きます。同じメーカーの、同じ名前の、同じ年に出た製品です。

つまり「このメーカーは寒さに強い/弱い」という粒度では、東北の冬に何が起きるかは分かりません。見るのは機種の欄で、しかも系統につながっているときと停電したときで別の数字を見ます。

先に結論
ENERICH蓄電池の−10℃の容量利用率は、系統連系時で83.8〜90.9%、停電時で78.8〜83.8%です。
19.8kWhの構成では、停電時に使える量が25℃の16.9kWhから−10℃で15.6kWh前後まで下がる計算になります。
加熱機能をONにすると−30℃まで動きますが、公式に「要設定・加熱時は一定の消費電力を要する」と書かれています。
パワコンの動作温度は−30℃からで、いちばん温度の下限が高い機器は室内リモコン(−20℃)です。

この記事では、2026年8月30日時点でハンファジャパンの公式サイトに載っている数値だけを使います。当社はメーカーの優劣づけやランキングはしません。どの製品が優れているという話ではなく、自分の家の条件で読むべき欄はどこかという整理としてお読みください。

ハンファジャパンが2026年に出した「ENERICH蓄電池」とは何か

ハンファジャパンは、2026年1月に家庭用蓄電池の新しいラインアップ「ENERICH蓄電池」を発表し、2026年3月4日のプレスリリースで販売開始を告知しました。実際の提供は、販売パートナーを通じて2026年7月から順次始まっています。

同社は、住宅用太陽光発電システムの国内導入実績を累計21万棟(2026年1月時点)と公表しています。太陽光パネルの会社という印象を持つ方が多いと思いますが、自社ブランドの蓄電池をラインアップとしてそろえたのが2026年、というのがこの一年の変化です。

さらに2026年7月2日には、ENERICHを「トータルエネルギーソリューションブランド」として位置づけるブランドアイデンティティを公開しています。太陽光パネル・蓄電池・HEMS・系統電力・電力取引の5つをひとまとめにしたパッケージのブランド名、という整理です。

ハンファジャパンのENERICH蓄電池。壁掛けのパワーコンディショナと、床置きの蓄電池ユニット本体

▲ 出典:ハンファジャパン株式会社 公式製品ページ(ENERICH蓄電池 HWJ-BT1シリーズ)

読者の方にとって大事なのは、ブランドの話よりも中身の仕様です。ここから先は数字だけを見ていきます。


容量は4段階、奥行きは150mm。東北の設置条件で効くところ

まず全体像です。蓄電池ユニットは4.9kWhを1段として、最大4段まで積む構成になっています。

蓄電池公称容量 型名 寸法(横×縦×奥行 mm) 質量
4.9kWh HWJ-BT1-B05 730×558×150 57.8kg
9.9kWh HWJ-BT1-B10 730×876×150 101.5kg
14.8kWh HWJ-BT1-B15 730×1,194×150 145.2kg
19.8kWh HWJ-BT1-B20 730×1,512×150 188.9kg

出典:ハンファジャパン ENERICH蓄電池 製品仕様(ベースを含む寸法・質量)

ENERICH蓄電池の容量ラインナップ。4.9kWh・9.9kWh・14.8kWh・19.8kWhの4段階

▲ 出典:ハンファジャパン株式会社 公式製品ページ(ENERICH蓄電池 容量ラインナップ)

東北の現場感でいうと、奥行き150mmという数字はかなり効きます。隣家との距離が近い、玄関まわりの通路しか空いていない、除雪した雪を寄せる場所を残したい——こういう条件で「置く場所がない」と止まる話は本当に多いからです。公式には設置場所に500mmの簡易基礎が置ければ設置可能と書かれています。

一方で、増えるのは高さです。19.8kWhでは高さ1,512mm・質量188.9kgになります。屋外設置で、防じん防水はIP66、使用標高は3,000m以下。積雪でどこまで埋まるか、屋根からの落雪の直下ではないかは、寸法表ではなく現地で決まる話です。設置場所そのものの考え方は 蓄電池をどこに置くか にまとめています。

⚠ 増設について公式は「増設時は、既設蓄電池の設置から一定期間の制約があります」と注記しています。「あとから足せる」を前提に小さく始めるなら、その制約の中身を契約前に販売施工店へ確認してください。


公称4.9kWhは、実際には4.5kWh。停電時は4.3kWhです

蓄電池の記事で毎回お伝えしていることですが、カタログの表紙に出る容量と、実際に出し入れできる量は違います。ENERICHの公式仕様には、そこが3段階で書かれています。

公称容量 初期実効容量 実効容量(自立)
4.9kWh 4.5kWh 4.3kWh
9.9kWh 9.0kWh 8.7kWh
14.8kWh 13.5kWh 12.8kWh
19.8kWh 17.4kWh 16.9kWh

出典:ハンファジャパン ENERICH蓄電池 製品仕様(初期実効容量はJIS準拠の表記)

19.8kWhと書かれた製品で、実際に使えるのは17.4kWh。停電して自立運転になると16.9kWhです。差は2.9kWhあります。冬の東北で、この2.9kWhは石油ファンヒーターの送風と冷蔵庫を半日動かせるくらいの量です。

この差は不良でも誇大広告でもありません。電池は空っぽまで使い切ると寿命が縮むため、どのメーカーも使う範囲を制限しています。大事なのは、見積書に書かれた容量ではなく、この実効容量で停電時の計算をすることです。家電から逆算する手順は 蓄電池が停電のとき何を何時間動かせるか に書きました。


−10℃で何が落ちるのか|性能表示ラベル4枚を並べて読む

ここが本題です。

蓄電池の「動作温度範囲」は、壊れずに動く範囲であって、性能が保たれる範囲ではありません。カタログの容量は多くが25℃・新品時の値です。では氷点下で何%になるのか——それを日本産業規格の様式で表示したのが、蓄電システムの性能表示ラベル(JIS C 4414にもとづく表示)です。

ハンファジャパンは、ENERICH蓄電池の性能表示ラベルを4機種ぶん、製品ページに掲載しています。中身はこうです。

型番(システム) 公称容量 系統連系時 −10℃ 同 25℃ 停電時 −10℃ 同 25℃
HWJ-BT1-H5B05 4.9kWh 89.8% 91.8% 83.7% 87.8%
HWJ-BT1-H5B10 9.9kWh 90.9% 90.9% 83.8% 87.9%
HWJ-BT1-H5B15 14.8kWh 87.2% 91.2% 79.1% 86.5%
HWJ-BT1-H5B20 19.8kWh 83.8% 87.9% 78.8% 85.4%

出典:ハンファジャパン ENERICH蓄電池 性能表示ラベル(JIS C 4414に基づく表示・2026年8月30日確認)

読み方を3つに分けます。

1. この%は、公称容量に掛け算する数字です

9.9kWhの機種を例にします。9.9kWh × 90.9% = 9.0kWh。これが仕様表の「初期実効容量9.0kWh」と一致します。停電時も同じで、9.9kWh × 87.9% = 8.7kWhで「実効容量(自立)8.7kWh」になります。

つまり容量利用率は抽象的な指標ではなく、そのまま使えるkWhに直せる数字です。だから−10℃の欄をkWhに直すと、冬の朝に何が起きるかがそのまま見えます。

2. 落ち幅は、シリーズの中でもそろっていません

同じENERICHでも、系統につながっているときの−10℃の落ち幅はこうなります。

  • 4.9kWh:91.8% → 89.8%(−2.0ポイント)
  • 9.9kWh:90.9% → 90.9%(変わらない
  • 14.8kWh:91.2% → 87.2%(−4.0ポイント)
  • 19.8kWh:87.9% → 83.8%(−4.1ポイント)

9.9kWhの構成はラベル上−10℃でも数字が動きません。一方で14.8kWh・19.8kWhは4ポイント前後下がります。「大きいほど落ちる」という単純な話でもありません(4.9kWhより9.9kWhのほうが落ち幅は小さい)。

ここで大事なことをひとつ。これは製品の優劣ではありません。容量も内部構成も違うものを並べているので、順位づけには意味がありません。読者の方が使うべきなのは、自分が検討している容量の行だけです。

3. 停電時のほうが、大きく落ちます

もう一度、表の右2列を見てください。停電時(自立運転)の−10℃は、25℃と比べてこう下がります。

公称容量 停電時の落ち幅 25℃で使える量 −10℃で使える量(概算)
4.9kWh −4.1ポイント 4.3kWh 4.1kWh
9.9kWh −4.1ポイント 8.7kWh 8.3kWh
14.8kWh −7.4ポイント 12.8kWh 11.7kWh
19.8kWh −6.6ポイント 16.9kWh 15.6kWh

※右2列は「公称容量 × ラベルの容量利用率」で当社が計算した値です。

停電が起きるのは、たいてい条件の悪い日です。東北なら大雪と低温がセットで来ます。19.8kWhの構成で、25℃なら16.9kWh使えたものが−10℃では15.6kWh前後。1.3kWhの目減りです。エアコン暖房1台をおよそ2時間動かせる量にあたります。

容量の決め方そのものは 蓄電池は何kWhが正解か にまとめています。この記事は、その上に低温の割り引きをどう掛けるかという話だとお考えください。

なお、公式仕様には「温度範囲の中にあっても上下限界温度に近い場合は充放電機能が低下する場合があります」という注記が入っています。ラベルの−10℃はあくまで規格にもとづく測定点で、実際の氷点下の朝はもっと条件が悪いこともある、という前提で読んでください。


加熱機能は「設定が要る」「電気を使う」——東北では必ず聞くところ

ENERICH蓄電池には蓄電池加熱機能が載っています。公式の使用温度範囲はこうです。

加熱OFF 加熱ON
充電時 0℃ 〜 53℃ −30℃ 〜 53℃
放電時 −20℃ 〜 53℃ −30℃ 〜 53℃

出典:ハンファジャパン ENERICH蓄電池 製品仕様

ここは東北の方に、いちばん落ち着いて読んでいただきたいところです。

加熱OFFのままだと、充電の下限は0℃です。放電は−20℃までできますが、充電は0℃で止まります。仙台の平年でも冬の朝は氷点下に落ちますし、内陸の盛岡・山形・会津はもっと下がります。加熱機能は、東北ではおまけではなく前提の機能という読み方になります。

そして公式サイトには、加熱機能の説明にこう注記があります。

※要設定、加熱時は一定の消費電力を要します。

「要設定」——自動で全部やってくれるとは書かれていません。「一定の消費電力を要します」——温めるぶんの電気は使います。どちらも当たり前といえば当たり前ですが、カタログの「−30℃対応」という一行だけを見て契約すると、この2つは視界に入りません。

販売施工店に聞く形にすると、こうなります。

  • 加熱機能は引き渡し時にONになっているか。設定は誰が、いつ行うか
  • 加熱で使う電気は、買った電気か/蓄電池の中の電気か。停電中も加熱は働くのか
  • 氷点下が続く時期に、加熱の消費ぶんを含めて経済効果はどう変わるか

3つ目は、答えが「条件によります」になるのが正直なところだと思います。それでも聞いた記録が残ることに意味があります。

寒冷地での蓄電池の考え方全般は 蓄電池は冬に弱い?東北・寒冷地での選び方 にまとめています。

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システム全体で、いちばん温度に弱い機器はどれか

蓄電池は本体だけでは動きません。パワーコンディショナ、切替盤、室内リモコン、通信コネクターがセットで初めてシステムになります。そして動作温度の下限は機器ごとにそろっていません。

機器 型名 動作温度 設置場所
蓄電池ユニット HWJ-BT1-B05 ほか 充電0℃/放電−20℃(加熱OFF)、−30℃(加熱ON) 屋外
パワーコンディショナ HWJ-BT1-H59 −30℃ 〜 60℃(40℃以上はディレーティング) 屋外
通信コネクター HWJ-BT1-COM −30℃ 〜 60℃
室内リモコン HWJ-BT1-RM −20℃ 〜 40℃ 宅内のみ(結露なきこと)

出典:ハンファジャパン ENERICH蓄電池 構成品 製品仕様

パワコンと通信コネクターは−30℃まで。下限がいちばん高いのは室内リモコンの−20℃ですが、これは宅内設置なので実用上の制約にはなりにくい機器です。屋外に出る機器はそろって−30℃まで、という設計になっています。

パワコンについては、東北の方に関係する数字がもうひとつあります。自立出力です。

蓄電池の構成 自立出力(蓄電池のみの場合)
HWJ-BT1-H5B05(4.9kWh) 2.4kVA
HWJ-BT1-H5B10(9.9kWh) 5.2kVA
HWJ-BT1-H5B15(14.8kWh) 5.9kVA
HWJ-BT1-H5B20(19.8kWh) 5.9kVA

出典:ハンファジャパン ENERICH蓄電池 パワーコンディショナ HWJ-BT1-H59 仕様

パワコンの定格出力は5.9kW(片相2.95kVA)ですが、蓄電池だけで自立運転するときの出力は容量構成で変わります。4.9kWhの構成では2.4kVAです。これは「停電中に何を同時に動かせるか」を決める数字なので、容量だけでなく出力でも構成を選ぶ必要があります。

なお、氷点下のときに自立運転で実際に何kW出せるかは、性能表示ラベルには項目そのものがありません(ラベルにあるのは容量利用率と充放電効率で、出力の温度別の値はありません)。ここは推測で書けないところなので、「氷点下のとき、自立運転で何kWまで使えますか」を販売施工店に直接聞いてください。

全負荷型と特定負荷型の選び分けは 全負荷型と特定負荷型、どっちの蓄電池? に、単機能型とハイブリッド型の違いは 卒FITで蓄電池を勧められたら にまとめています。ENERICHは公式に、ハイブリッド型なら全負荷/特定負荷を選べる、単機能型なら太陽光なしでも設置できる構成と説明されています。


15年保証には「条件」が書かれています

保証の欄も、条件のほうを読んでください。公式サイトの記載はこうです。

  • 蓄電システムを15年保証。ただし太陽光発電システムとのセット購入に限り適用
  • 単品購入の場合、保証の起算日は連携日(設置日)またはメーカー納品日より90日後のいずれか早い日
  • 蓄電池ユニットの容量保証値は60%
  • 有償の制度で、15年にさらに5年追加できる

東北の読者の方に関係が深いのは2つ目と3つ目です。

「セット購入に限り」——すでに太陽光が載っているお宅が蓄電池だけを後付けする場合、15年保証がそのまま当てはまるとは限りません。自分のケースがどちらなのかを、契約前に書面で確認してください。

「容量保証値60%」——15年後に新品の6割の容量が残っていれば保証の範囲内、という意味です。これはメーカーによって数字も年数も定義も違うので、他社と並べるときは「年数」だけでなく「何%まで」をセットで見る必要があります。

想定使用期間は、性能表示ラベル上ではいずれの機種も10年、システム生涯蓄電容量は4.9kWhで23,000kWh、19.8kWhで92,000kWhと表示されています。


蓄電システムの性能表示ラベルは、業界団体の一覧に無くても公開されていることがあります

最後に、ラベルそのものについて補足です。

蓄電システムの性能表示ラベルは、日本電機工業会(JEMA)が運営する仕組みです。JEMAのサイトには「ラベルを掲載しているメーカー」の一覧ページがあり、2026年8月30日時点で載っているのは7社(エリーパワー、オムロン、京セラ、シャープ、エネテルス、ニチコン、パナソニック)です。ハンファジャパンはこの一覧には入っていません。

それでも、ハンファジャパンは自社の製品ページでラベルを4機種ぶん公開しています。この記事の数字はそこから読んだものです。

つまり、こういうことです。

  • ラベルはメーカーが参加して表示する仕組みで、法律上の義務ではありません
  • 業界団体の一覧に無い=ラベルが無い、ではありません。メーカー自身の製品ページに載っていることがあります
  • そしてラベルが無い=性能が劣る、でもありません。表示の仕組みに参加しているかどうかの違いです

読者の方にとっての実務は、こうなります。ラベルがある機種は自分で−10℃の欄を確認できる。無い機種は販売施工店に聞いて確認する。やることが違うだけです。

ラベルの見方そのものは シャープのクラウド蓄電池を東北で選ぶときに読む性能表示ラベル でも詳しく扱っています。あわせて、2027年10月から蓄電池に関わる新しい表示制度が始まる件は JC-STARとは何か にまとめました。

なお、当社の記事では機器の実額(価格)は扱いません。構成や工事条件で変わるうえ、記事に書いた金額がひとり歩きするためです。見積書が手元にある方は、当社が運営する「ソラカルテ」の見積書AI診断をお使いください。内容の妥当性を無料でチェックできます。容量と費用のバランスを先に自分で見ておきたい方は、ソラカルテの概算シミュレーターもお使いください。


東北で確認する5項目(この記事のまとめ方)

メーカーが変わっても、東北で見る場所は同じです。ENERICHに当てはめると次のようになります。

確認項目 ENERICHの公式値(2026年8月30日時点)
① 動作温度範囲 充電0℃/放電−20℃(加熱OFF)、充放電とも−30℃(加熱ON)。※要設定・加熱に消費電力
② 屋外設置・防じん防水 屋外設置、IP66、標高3,000m以下。奥行150mm・500mmの簡易基礎
③ 全負荷/特定負荷・200V ハイブリッド型で全負荷/特定負荷を選択可。自立出力はAC101/202V、構成により2.4〜5.9kVA
④ 単機能/ハイブリッド 1台で両対応(単機能型は太陽光なしでも設置可)
⑤ 保証年数と条件 15年(太陽光とのセット購入に限る)、容量保証値60%、有償で+5年

そして東北ではここに、⑥ −10℃の容量利用率が加わります。系統連系時と停電時の両方を、自分が検討している容量の行で見てください。


よくある質問

Q1. 「−30℃対応」と書いてあれば、東北の冬は安心と考えていいですか。

A. その一行だけでは判断できません。−30℃は加熱機能をONにしたときの動作範囲で、加熱は要設定・消費電力ありと公式に注記されています。また、動作範囲に入っていることと、性能が保たれることは別です。性能表示ラベルの−10℃の欄(系統連系時・停電時)まで見て、そのうえで「加熱は引き渡し時にONか」を販売施工店に確認してください。

Q2. 4.9kWhから始めて、あとで増やす買い方はできますか。

A. 公式には後付けの増設に対応すると書かれています。ただし「増設時は、既設蓄電池の設置から一定期間の制約があります」という注記があります。何年以内なのか、パワコンや工事の扱いはどうなるのかは、契約前に書面で確認してください。あわせて、4.9kWhの構成では自立出力が2.4kVAである点も、停電時の使い方に直接ひびきます。

Q3. 太陽光がすでに載っています。蓄電池だけ後付けする場合、15年保証は付きますか。

A. 公式サイトの15年保証は「太陽光発電システムとのセット購入に限り適用」と書かれています。単品購入の場合の起算日についても別の記載があります。後付けのケースで保証がどう適用されるかは、必ず見積書・契約書と保証書の記載で確認してください。口頭の説明だけで判断しないことをおすすめします。


まとめ

  • ハンファジャパンは2026年に自社ブランドの家庭用蓄電池「ENERICH蓄電池」の販売を始めました(2026年3月4日告知、7月から順次提供)
  • 容量は4.9/9.9/14.8/19.8kWhの4段階。奥行き150mm・屋外設置・IP66で、狭い場所でも検討しやすい形です
  • 公称19.8kWhの実効容量は17.4kWh、停電時は16.9kWh。カタログの数字ではなく実効容量で計算してください
  • 性能表示ラベルの−10℃は、系統連系時で83.8〜90.9%、停電時で78.8〜83.8%。同じシリーズでも落ち方は違います
  • 加熱機能は−30℃まで対応しますが、要設定・消費電力あり。引き渡し時にONか、停電中も働くかを確認してください
  • 15年保証は太陽光とのセット購入が条件、容量保証値は60%です

東北で蓄電池を選ぶときに、当社がいちばん見ていただきたいのは−10℃の欄と、その機種の実効容量です。そこさえ押さえておけば、どのメーカーの提案を受けても、同じ物差しで読めるようになります。

※本記事は2026年8月30日時点の情報です。仕様・保証条件は変更される場合がありますので、ご検討の際は必ずメーカー公式サイトと販売施工店の書面でご確認ください。

出典

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監修・執筆:株式会社ファナス 代表取締役 不藤政次|宮城県・福島県・山形県・岩手県・秋田県・青森県・新潟県の各市町村で太陽光発電・蓄電池・V2H・エコキュートを施工販売。無料相談はこちら

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