オール電化18分で読めます

朝、蛇口をひねって何も出てこない|エコキュートと給湯まわりの凍結対策と、東北で毎年つまずく3か所【2026年版】

エコキュートの凍結対策と、凍ったときの対処

冬の朝、洗面所で蛇口をひねる。いつもの水音がしない。ハンドルをもう少し回しても、こぽ、とも言わない。

東北では、毎年どこかのお宅でこの朝が来ます。前の晩まで何ごともなく、放射冷却で空が晴れて、明け方だけ冷え込んだ——それだけで配管の中の水は凍ります。

やっかいなのは、この朝になってからできることが、ほとんど残っていないことです。凍結対策は、寒くなる前にしか打てません。

先に結論
東北で水道が凍りはじめる目安は、最低気温が氷点下4℃以下です。
エコキュートの「凍結予防運転」が守るのは、ふろ配管だけです。
給水・給湯配管は、自分で少量の水を流し続けないと守れません。
凍った配管に熱湯をかけてはいけません。配管が破裂することがあります。

この記事では、エコキュートのメーカー公式(三菱電機・パナソニック・ダイキン)と、仙台市・盛岡市の水道局が公表している情報だけを使って、凍る前にやることと、凍ってしまった朝にやることを整理します。数値はすべて2026年8月31日時点で公式サイトを確認したものです。

秋のうちに済ませておく冬支度の全体像は「太陽光と蓄電池のある家の冬支度チェックリスト」にまとめています。この記事は、そのうち凍結の一項目だけを深く掘る回とお考えください。

氷点下4℃が、凍結が起きはじめる目安です

まず、いつから身構えればよいのかをはっきりさせます。

仙台市水道局は「気温が氷点下4℃以下になると水道が凍結しやすくなります」と案内しています。盛岡市上下水道局も「最低気温がおおむね氷点下4度以下になると、水道が凍ったり破裂したりする恐れがあります」と、ほぼ同じ数字を出しています。

宮城と岩手という、冬の厳しさがかなり違う2つの市が同じ目安を出している。ここは覚えておく価値があります。

凍結の目安は「最低気温 氷点下4℃以下」。
一日じゅう外気温が氷点下の日や、長期間水道を使わないときも注意が必要です(盛岡市上下水道局)。

では、東北でその温度はどれくらいの頻度で来るのでしょうか。気象庁の平年値(1991〜2020年の30年平均)で、日最低気温の月平均を並べます。

地点 12月 1月 2月
仙台 0.9℃ −1.3℃ −1.1℃
福島 0.7℃ −1.5℃ −1.2℃
山形 −0.7℃ −3.1℃ −3.1℃
青森 −1.4℃ −3.5℃ −3.3℃
盛岡 −2.5℃ −5.2℃ −4.8℃

(出典:気象庁「過去の気象データ・平年値」1991〜2020年)

この表の読み方は、地域で二通りに分かれます。

盛岡は、1月の平年値がすでに−5.2℃です。これは「冷え込んだ日」の数字ではなく、平均的な1月の朝の数字です。つまり凍結の目安を、ふつうの日に下回っている。ここでは対策が例外ではなく日課になります。

いっぽう仙台と福島は、1月の平年値でも−1℃台です。平均だけ見れば「そこまでではない」と感じます。ところがこれは平均であって、放射冷却の強い朝は平年値より数℃下がります。凍るのは平均的な日ではなく、月に何日か来る冷え込んだ朝です。

この「たまにしか来ない」という性質が、いちばん油断を生みます。当社にも「去年まで一度も凍らなかったのに」というご相談をよくいただきますが、去年凍らなかったことは、今年の保証にはなりません。

住宅の外壁沿いに設置されたエコキュートの角型貯湯タンクと、段差の下に置かれたヒートポンプユニット

▲ 当社施工事例:屋外に据えた貯湯タンクとヒートポンプ


どこが凍ったのかで、その朝の対処が変わります

「凍った」とひとくちに言っても、家の中で凍る場所はいくつもあります。どこが凍ったのかで、その朝にすることが変わります。

三菱電機がエコキュート向けに公開している「凍結に関するQ&A」には、症状ごとの切り分けが整理されています。要点を表にします。

その朝の症状 凍っていると考えられる場所
お湯側の蛇口から、お湯も水も出ない。水側も出ない 家の給水配管(家全体の水道)
お湯も水も出ないが、水側は出ている 給湯配管、または給湯機の給水配管
お湯がちょろちょろしか出ない。水側は出る 配管の一部
1つの蛇口だけ、お湯側から何も出ない その蛇口につながる給湯配管だけ
蛇口を開けてもリモコンが点灯しない 給湯・給水配管(お湯が流れないのでリモコンも反応しない)
蛇口からお湯は出るが、湯はりができない ふろ配管

(出典:三菱電機「凍結に関するQ&A」)

見分けの軸は単純です。水も出ないなら水道側、水は出るのにお湯だけ出ないなら給湯側、お湯は出るのに湯はりだけできないならふろ配管。この3段階で、朝の電話の内容が変わります。

リモコンの表示も手がかりになります

エコキュートは、凍結でリモコンに文字やエラーを出すことがあります。三菱電機の公式資料では、次の表示が凍結の可能性ありとして挙げられています。

  • 断水/配管凍結ではありませんか
  • P05」(おふろの湯はりの異常。冬は配管凍結でも出る)
  • P37」(ふろ自動・追いだきの異常。ふろ配管の凍結でも出る)
  • P21」(給湯時に湯温が正常に作れない)
  • F06」「C03・C19・C20・C21・C23・C26・C27・C30」など

大事なのは、これらの表示が出ても、凍結が原因なら機器が壊れたわけではないということです。三菱電機の案内はどの症状でも同じ結論に着地します。「解凍するのをお待ちください。復帰しない場合は、給水配管専用止水栓を閉じて据付工事店(販売店)へご連絡ください」。

ただし同じ資料には、「凍結の場合にまれに配管が破裂することがありますので、配管や本体周りで水漏れ等がないか確認してください」とも書かれています。待つあいだに、足元も見てください。


つまずき① 「凍結予防運転」が守るのは、ふろ配管だけです

ここからが、東北で毎年つまずく3か所です。1つ目がいちばん多い。

エコキュートには「凍結予防運転」という機能があります。名前だけ見ると、機器まわりの配管をぜんぶ守ってくれそうに聞こえます。そうではありません。

三菱電機の「凍結に関するQ&A」には、こう書かれています。

凍結予防運転は、ふろ配管の凍結予防運転だけであり、給水・給湯配管の凍結予防ではありません。
(三菱電機「凍結に関するQ&A」より)

ふろ配管の凍結予防運転とは、入浴後に浴槽へ残したお湯を、断続的に循環させるしくみです。動いている水は凍りにくいという、それだけの原理です。

そのため作動には条件があります。三菱電機・ダイキンとも公式に同じ条件を挙げています。

  • 入浴後に排水せず、浴槽にお湯を残す(残り湯の目安は浴槽アダプターの中心から約10cm以上
  • 凍結予防運転は「ふろ自動」が切のときに作動する
  • 循環を繰り返すと残り湯は冷たい水になる。翌日は排水してから湯はりする
  • 蛇口から浴槽にお湯(水)を入れた場合は、作動しないことがある

つまり、浴槽を空にして寝た晩は、ふろ配管の凍結予防運転も働きません。そして働いていたとしても、それは給湯配管を守っていない

「うちは凍結予防運転が入っているから大丈夫」というご説明を受けたことがある方は、その運転がどこを守っているのかを一度確かめてください。守備範囲はふろ配管だけです。


つまずき② 保温工事をしても、0℃以下になれば凍ります

2つ目のつまずきは、保温材への信頼です。

エコキュートの配管は、施工時に保温材(断熱材)で覆います。丁寧に巻いてあれば、凍結までの時間は確かに延びます。しかし、メーカーの言い方はもっとはっきりしています。

保温工事をしても、冬期は本体周囲温度が0℃以下になると配管は凍結します。配管が凍結すると給湯できず、機器や配管が破損したり、リモコンにエラーが表示されたりします。
(三菱電機「三菱エコキュート 冬期に多いお問い合わせ」より)

同じ資料には「寒冷地だけでなく暖かい地域でも凍結することがあります」とも書かれています。保温は凍結を遅らせるものであって、防ぎきるものではない、という整理です。

では0℃以下になりそうな晩に、何をするのか

3社とも、公式に同じ手当てを案内しています。少量の水を流し続ける、いわゆる「糸引き」です。

手順(2012年度モデル以降の一般的な例)

  1. 夜、お湯を使わなくなったら、リモコンの給湯温度を「水」に設定する
  2. 給湯栓(お湯側)を少しだけ開き、糸を引くように水を流す
  3. 流量の目安は1分間に200mL程度(コップ1杯分)
  4. 翌朝、使うときに給湯栓を閉じる。サーモスタットタイプは温度調節つまみを戻してから、リモコンの給湯温度を戻す

パナソニックも「1分間に200ml(コップ1杯分)程度の水がでるように」と同じ数値を出しています。ダイキンは「1分間に約200cc程度」としたうえで、約30分後に流量をもう一度確認することをすすめています。流量が不安定になっていることがあるためです。

いくつか注意点があります。

  • 「水」設定がない機種があります。2011年度モデル以前の三菱製などは水設定を持たないため、設定温度を最低(35℃)にして同じように糸引きします
  • 糸引きをすると、タンクのお湯をわずかに使うため夜間・昼間のわき上げ量が増えることがあります(三菱電機の公式注記)
  • 湯水混合栓の開け方はタイプで違います。シングルレバーはお湯側にレバーを回す、2バルブはお湯側を開く、サーモスタットは温度調節つまみを「高」にして給湯栓を開く

「寒冷地仕様だから要らない」ではありません

ここもよく誤解されます。寒冷地仕様は確かに強い設計です。ダイキンの寒冷地仕様エコキュートは公式に「外気温マイナス25℃対応」とうたい、一般地仕様が「最低気温が−10℃までの地域」向けなのに対し、寒冷地仕様は「最低気温が−25℃までの地域」向けと明記しています。一般地にはない機内配管の凍結防止ヒーターを備え、貯湯ユニットにもヒーターを内蔵しています。

ただしこれは機器そのものが動ける温度の話です。家の中を通る給湯配管や、蛇口までの配管まで守るものではありません。機器が−25℃で動くことと、洗面所の蛇口からお湯が出ることは、別の話です。

寒冷地仕様と一般地仕様の違いそのものについては「寒冷地でエコキュートを選ぶときの3つの基準」で詳しく書いています。

なお、ダイキンは寒冷地仕様についても「貯湯ユニットは−20℃以下では、屋内に設置してください」と条件を付けています。屋外に置けるかどうかは、地域の最低気温で変わります。

洗面脱衣室に設置された薄型の貯湯ユニットと、壁の給湯リモコン

▲ 当社施工事例:室内に設置した薄型の貯湯ユニット


つまずき③ 凍結防止ヒーターは、差してあってはじめて働きます

3つ目は、あっけないほど単純な話です。

多くのお宅では、配管に凍結防止ヒーター(市販品)が巻いてあります。電気で配管をあたためて凍らせない部材です。三菱電機の公式資料には、使い方がこう書かれています。

使用するときは、すべてのプラグをコンセントに差し込む。凍結しない季節はコンセントからプラグを抜いてください。
(三菱電機「三菱エコキュート 冬期に多いお問い合わせ」より)

夏に抜いて、冬に差す。この「差す」を忘れたまま冬に入る。これが3つ目のつまずきです。抜いてあること自体は正しい使い方なので、誰も間違っていない。ただ、差し忘れると効果はゼロになります。

パナソニックも公式FAQで「凍結予防ヒーターを『切』にしない」よう案内しています。凍結の時期に切ると、故障が広がるおそれがあるためです。

もうひとつ、電源についての注意があります。三菱電機は、ヒートポンプの運転音が気になる場合でも「電源を切るのはおやめください」とし、代わりに停止日数の設定を使うよう案内しています。ブレーカーを落とすと、機器側の凍結予防のしくみも一緒に止まります。節電のつもりの操作が、凍結の引き金になりかねません。

秋のうちに確認する4点

メーカー公式の記述から、家庭で確認できることをまとめます。

  • 凍結防止ヒーターのプラグがコンセントに差さっているか
  • 配管の保温材が破れていないか(破損時は販売店へ連絡、とパナソニックが案内しています)
  • 貯湯ユニットの脚部化粧カバー(別売)が付いているか。パナソニックは貯湯ユニット部の凍結予防としてこれを挙げています
  • ふろ配管の凍結予防運転の設定が「入」になっているか

なお三菱電機の資料には、販売店・工事店向けの注記として「0℃以下になる地域では必ず凍結防止対策を実施してください」と書かれています。0℃以下になる地域とは、東北のほぼ全域です。自分の家の凍結防止対策がどこにどう入っているのかは、据付工事店に確認できる項目です。

当社が運営するサイト「ソラカルテ」では、エコキュートや太陽光の見積書をアップロードすると、内訳をAIが読み解いて確認すべき点を示します。凍結防止ヒーターの設置や配管の保温が、見積書のどの行に入っているのか(あるいは入っていないのか)を見るのにも使えます。電話番号の入力は不要です。


凍った朝に、やっていいことと絶対にやらないこと

ここからは、凍ってしまった朝の話です。

最初に、いちばん大事なことを書きます。熱湯をかけてはいけません。

三菱電機は「凍結した配管にお湯をかけて溶かしてもよいか」という問いに、次のように答えています。

おすすめしません。熱湯をかけると配管が破裂する可能性があります。また、かけたお湯の水分でその後また凍結の可能性があります。断熱材が濡れて効果が薄れる場合もあります。毛布を巻くなどの対応をお願いします。
(三菱電機「凍結に関するQ&A」より)

仙台市水道局も、水道管について「ぬるま湯をかけてください」「熱湯をかけてしまうと、水道管や蛇口を破損する恐れがあります」と案内しています。

急いでいる朝ほど、やかんに手が伸びます。そこで一段階、頭を冷やしてください。凍って動かないものを、急に温めると壊れます。

表にすると、こうなります

やっていいこと やってはいけないこと
気温が上がって自然に解凍するのを待つ 熱湯をかける
配管に毛布を巻く(三菱電機の案内) 火であぶる
水道管にはぬるま湯をゆっくりかける(仙台市水道局) 蛇口を力いっぱい回す
配管や本体まわりの水漏れがないか確認する 復帰しないのに機器の運転を繰り返す
復帰しないときは給水配管専用止水栓を閉じて据付工事店へ連絡 エラーが消えないまま使い続ける

ヒートポンプにつららが下がっているとき

冬のヒートポンプユニットからカラカラ・ガリガリと音がすることがあります。三菱電機は、つららがファンに当たっている可能性を挙げ、対処をこう書いています。

その場合は、つららを取ってください。運転を一旦止めて、天板の上から60℃以下のお湯をゆっくりとかけて溶かしてください。
(三菱電機「凍結に関するQ&A」より)

ここでも「60℃以下」「ゆっくり」「運転を止めてから」の3条件が付きます。同じ資料には「またすぐ凍りつく可能性があります」とも書かれているので、これは応急処置です。つららが毎年できるお宅では、ファン保護ルーフなどの別売部品を据付工事店に相談する手もあります。置き場所そのものについては「エコキュートの運転音と置き場所」もあわせてご覧ください。

破裂・水漏れが疑われるとき

配管が破裂していると、解凍したときに一気に漏れ出します。エコキュート側であれば、給水配管専用止水栓を閉じて据付工事店へ連絡するのが、どのメーカーも共通の案内です。家の水道管側であれば、水道の元栓を閉めてから、市の水道局や指定給水装置工事事業者へ連絡します。仙台市の場合は水道修繕受付センター(022-304-3299)が窓口で、解氷の相談にも応じています。

なお、貯湯タンクにお湯が残っていれば非常用の水として取り出せる場合があります(「エコキュートのタンクの水は、断水のときに使えるのか」)。ただしエラーが出ているときは、まず据付工事店にご相談ください。

🔗 無料相談・お見積りはこちら(株式会社ファナス)


長期で家を空けるとき、水抜きは0℃を超えているうちに

年末年始の帰省、単身赴任、相続した実家。人が住んでいない家の給湯機は、凍結の当たりが強く出ます。水を動かす人がいないからです。

このとき行うのが「水抜き」ですが、やる時刻を間違えると、水抜きそのものが凍結の原因になります。

パナソニックは公式FAQで「水抜きは、0℃以下の環境下では排水中に凍結するおそれがあるため、0℃を超える環境下で実施」と明記しています。三菱電機も「水を抜く場合は、必ず0度以上の時に行ってください。気温が0度以下で水抜きをすると、途中で凍結する場合があります」と同じことを書いています。

つまり水抜きは、朝いちばんの冷え込みではなく、日中の暖かい時間にやる作業です。

1か月以上使わないときの扱い

三菱電機の資料には、もう一段細かい条件があります。

冬場に1ヶ月以上機器を使用しないとき、通常は給湯機と配管内の水を抜いてください。ただし、外気温が0℃未満の場合は、タンクの水は抜かずに、電源を入れたままにしておいてください。厳寒期は排水中に凍結し、機器が破損する場合があります。
(三菱電機「三菱エコキュート 冬期に多いお問い合わせ」より)

厳寒期は、抜くよりも電源を入れたままにしておくほうが安全という判断です。「留守にするからブレーカーを落としていこう」という、いちばん自然に思える行動が、東北の1月には裏目に出ることがあります。なお三菱電機は、凍結のおそれがある地域では修理窓口に水抜きを依頼することもできる、としています。

東北の家にある「水抜き栓」は、給湯機の水抜きとは別物です

東北の住宅には、水抜き栓(不凍栓)が付いていることが多くあります。水道の立ち上がり管の水を地中に落として凍らせないための設備です。仙台市水道局によれば、自動式は水道管内の温度がプラス0.3℃以下になるとセンサーが感知して自動的に水を抜き手動式はボタンを押して水を抜きます。

盛岡市上下水道局は、ハンドル式の手順を案内しています。①蛇口をいっぱいに開けて水を出す ②水抜栓のハンドルを時計回りに止まるまで回す ③抜いたあと、蛇口は開けたままにしておく。使うときは反時計回りに止まるまで回します。

ここで押さえていただきたいのは、この水抜き栓は家の水道側の設備であって、エコキュートの水抜きとは別だということです。冬に長く家を空けるときは、

  1. 家の水道の水抜き(水抜き栓の操作)
  2. 給湯機の水抜き(0℃を超える時間帯に。または厳寒期は電源を入れたまま)

2つを別々に考える必要があります。片方だけやって安心してしまうのが、実家を管理している方によく起きる取りこぼしです。

もうひとつ、盛岡市上下水道局はメーターボックスの保温もすすめています。内蓋が無い、または破損している場合は、不要な布や発泡スチロール片をビニール袋に詰めて保温材として入れる。10分でできて、効果がはっきりしている対策です。


よくあるご質問

Q1. 寒冷地仕様のエコキュートなら、夜に水を流す「糸引き」はしなくてよいですか。

A. 機器が寒冷地仕様であることと、家の給湯配管が凍らないことは別の話です。三菱電機は「保温工事をしても、冬期は本体周囲温度が0℃以下になると配管は凍結します」と公式に案内しています。0℃以下になりそうな晩は、寒冷地仕様でも糸引きの対象とお考えください。どこまで必要かは配管の通り方や保温の状態で変わりますので、据付工事店にご確認ください。

Q2. 一晩じゅう水を流し続けると、水道代や電気代はどれくらい増えますか。

A. メーカー各社が示す流量は1分間に200mL程度です。単純計算で1時間あたり12L、12時間で144Lになります。水道料金の単価は自治体ごとに違うため実額は書きませんが、量としてはお風呂1杯弱と考えると見当がつきます。電気については、三菱電機が「糸引きするとタンク内のお湯を微量ながら使用することになるため、お湯の使用量が増加し、夜間(昼間)のわき上げ量が増えることがあります」と公式に注記しています。増えるのは事実ですが、配管が破裂したときの修理と比べる性質の費用ではありません。

Q3. 凍結で配管や機器が壊れた場合、メーカー保証で直りますか。

A. 保証が適用されるかどうかは、故障の原因と保証書の免責事項によって決まります。当社が「必ず出ます」「必ず出ません」と申し上げられる性質のものではありません。取扱説明書と保証書の免責事項をご確認のうえ、据付工事店またはメーカーの修理窓口にご相談ください。そのうえで確実に言えるのは、凍結は予防できる範囲が大きいということです。プラグを差す、保温材を見る、冷える晩は糸引きをする。この3つで防げる範囲は、思っているより広くあります。


まとめ

  • 東北で凍結が起きはじめる目安は、最低気温が氷点下4℃以下(仙台市水道局・盛岡市上下水道局)
  • 気象庁の平年値では、盛岡の1月は日最低気温の平均が−5.2℃。平均的な朝がすでに目安を下回ります
  • つまずき①:「凍結予防運転」が守るのはふろ配管だけ。給水・給湯配管は守っていません
  • つまずき②:保温工事をしても、0℃以下になれば配管は凍ります。冷える晩は1分間200mLの糸引きを
  • つまずき③:凍結防止ヒーターは、プラグが差してあってはじめて働きます。ブレーカーも落とさない
  • 凍った朝は熱湯厳禁。毛布を巻き、自然解凍を待つ。復帰しなければ給水配管専用止水栓を閉じて据付工事店へ
  • 長期不在の水抜きは0℃を超える時間帯に。厳寒期はむしろ電源を入れたままが安全
  • 東北の家の水抜き栓と、給湯機の水抜きは別物。2つを別々に段取りしてください

凍結は、起きてしまうと待つしかありません。逆に言えば、待たなくて済むかどうかは11月までに決まっています。秋の点検のついでに、プラグと保温材とリモコンの設定だけでも見ておいてください。

※本記事は2026年8月31日時点の情報です。凍結予防の手順・設定方法は機種により異なりますので、必ずお使いの機器の取扱説明書をご確認ください。水抜き栓の有無や操作方法は住宅ごとに異なります。

出典

見積書を、送るだけ。(ソラカルテ)

当社が運営する「ソラカルテ」では、太陽光・蓄電池の見積書をその場で無料AI診断できます。電話番号の登録は不要です。

監修・執筆:株式会社ファナス 代表取締役 不藤政次|宮城県・福島県・山形県・岩手県・秋田県・青森県・新潟県の各市町村で太陽光発電・蓄電池・V2H・エコキュートを施工販売。無料相談はこちら

他社のお見積りでも、ご相談をお受けしています

宮城県・福島県・山形県・岩手県・秋田県・青森県・新潟県で自社施工。設計・申請・施工・アフターまで自社で対応します。
しつこい営業はしません。お電話(022-796-70189:00〜20:00)・フォーム・LINEからどうぞ。

お気軽にどうぞLINEで無料相談